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Rokko Chan part67-288~293,296~305,308~318 288 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/14(日) 21 54 44.17 ID PuJS6uz/0 未解決にあったGBCの「METAL GEAR Ghost Babel」を投下させていただきます。 ただでさえ本編が長い上にスペシャルモードとおまけドラマまであるので相当な量になりますが…… まず前提として、この作品はメタルギアシリーズの一作ですが『メタルギアソリッド』シリーズとは話が繋がらない パラレル設定となっています。 時系列としては、MG1→MG2→MGS1→MGS2……となる本編シリーズに対し、ゴーストバベル系統は MG1→MGGB(本作)→AC!D1→AC!D2 という風に話が続きます。 設定的にも色々と違っているため「ここんところはおかしいじゃないか」みたいなのがあるかもしれませんが、ご了承ください。 ■主な登場人物 ソリッド・スネーク:主人公。7年前に単独でOUTER HEAVENを陥落させた『伝説の英雄』だが、 3年前にFOX HOUNDを除隊し現在はアラスカで隠遁生活を送っている。 ロイ・キャンベル:スネークのかつての上官。2年前にFOX HOUNDを除隊していたが、今回の作戦のために呼び戻された。無線サポート要員。 メイ・リン:まだ学生だが、今回スネークが使う新型レーダーと無線システムの開発者である才媛。 データセーブは彼女が担当し、世界の偉人たちの名言を教えてくれる。無線サポート要員。 ブライアン・マクブライド:CIAアフリカ工作部アフリカ局の情報官。ジンドラの風土や情勢などに詳しい。 今回の作戦の実質的な立案者でもある。無線サポート要員。 ウィーゼル:本名はロナルト・レンセンブリンク。スネークに匹敵すると言われる、世界でも有数の傭兵。 傭兵世界の事情や武器などに詳しい。皮肉屋で、マクブライドとは特にそりが合わない。無線サポート要員。 クリス・ジェンナー:デルタフォース隊員。25歳。大人の女性ではあるが、時々子供っぽいところもある。 スティーブ・ガードナー:大統領補佐官。今回の作戦の総責任者。 ジョン・パーカー:陸軍参謀長。 289 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/14(日) 21 57 07.54 ID PuJS6uz/0 ◆OP 7年前、OUTER HEAVENをたった一人で陥落させ『伝説の英雄』となったソリッド・スネークは 3年前にFOX HOUND部隊を退役し、アラスカで隠遁生活を送っていた。 そんな彼の元へ元上官のロイ・キャンベル大佐が訪れ、ある任務を依頼した。 数日前、メタルギアを運んでいたアメリカ軍の輸送機が消息を絶った。 スネークが7年前に破壊したメタルギアのデータは政府によって秘かに回収され、開発は続行されていたのだ。 政府の捜索により、メタルギアを奪ったのは中央アフリカの小国ジンドラの反政府組織 「ジンドラ解放戦線(Gindra Liberation Front)」、通称ジレフだと判明。 ジレフはジンドラ国内の少数民族による分離独立を目的とした武装集団で、 カリスマ的指導者である『将軍』ことアウグスティン・アグアボンによって率いられている。 彼らは山岳部に難攻不落の武装要塞「ガルエード」を築き、ジンドラ政府軍やPKF(国連平和維持軍)もうかつに手を出せない。 ジレフはメタルギアで核攻撃を仕掛けると脅しをかけ、独立を勝ち取るつもりなのだ。 今回のスネークの任務は、ジレフの本拠地である武装要塞ガルエードに潜入して捕らわれた技術者を救出し、 メタルギアを破壊すること。 一度は断ったスネークだったが、ガルエードがかつてのOUTER HEAVENを再建したものだと知り、承諾した。 作戦の総責任者は国家安全保障担当の大統領補佐官、スティーブ・ガードナー。アメリカ政府のNo.2である。 また、今回の作戦は先行してガルエードに潜入した陸軍の特殊部隊デルタフォースと協力して行うことになる。 発案者は陸軍参謀長ジョン・パーカー。 元々は陸軍の主導で開発されていたメタルギアを何としても自分たちの手で取り戻したいという思惑であろう。 加えて、スネークを無線でサポートする人員が4人。 レーダーと無線の開発者であるメイ・リン。CIA工作員のブライアン・マクブライド。一流の傭兵ウィーゼル。 そして、ロイ・キャンベル元大佐。本来は彼もスネークと同様FOX HOUNDを除隊していたはずの人間である。 ◆STAGE 1~2 夜明け近く、スネークはガルエードから南に3キロ地点のジャングルに上空からパラシュートで降下した。 ジャングルを抜けてガルエードの前に到達した頃、キャンベルから先行していたデルタフォースが全滅したという連絡が入った。 ジレフは超一流の傭兵を軍事顧問として雇い入れているらしい。その辺りの情報はウィーゼルが詳しいようだ。 ガルエードの敷地内に入り建物への侵入路を探していると、デルタフォースの唯一の生き残りである クリス・ジェンナー軍曹から連絡が入った。 デルタフォースは敵の待ち伏せに遭い、例の傭兵達によって彼女以外の隊員は全滅してしまったらしい。 待ち伏せされていたということは、どこからか作戦の情報が漏れていたのだろうか。 スネークはジェンナー軍曹にガルエードから脱出を勧めるが、彼女は仲間の敵を討つためにここに残ることを望んだ。 現地に協力者が居れば任務もやりやすくなるかもしれないと、スネークは渋々ながら了承し、 ついでに彼女を「クリス」と呼ぶことを認めさせた。 建物内部で合流することを約束し、それまでクリスは敵兵に変装して情報を集めることにした。 スネークはクリスの助言に従い、排水路からガルエード内部への侵入に成功した。 290 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/14(日) 22 00 11.23 ID PuJS6uz/0 ◆STAGE 3~4 スネークは建物内でクリスと合流を果たし、彼女が集めた情報を聞き出した。 メタルギア開発者はチーフであるジェイムズ・ハークス博士一人だけが残されている。 『ジミー・ウィザード』という異名を持つ、ロボット・エンジニア業界では名の知れた天才なのだとか。 彼は今、スネーク達が居る建物の北に位置する兵舎に捕らわれている。 また、ジレフが軍事顧問として雇い入れた4人の傭兵についての情報も得ていた。 巨大なブーメランを扱うスラッシャー・ホーク。夜間戦闘を得意とするマリオネット・アウル。 火炎放射器で全てを焼き払うパイロ・バイソン。そしてリーダーのブラックアーツ・ヴァイパー。 ヴァイパーとはすなわち毒蛇という意味である。 短時間でこれだけの情報を集められたクリスの能力にスネークは感心するが、彼女は浮かない顔をしていた。 この国の人のためになる、正しいことだと信じてこの任務に参加したが、ジレフの兵士たちと話している内に その気持ちが揺らいできたようだ。 スネークに励まされてひとまず立ち直ったようではあるが、それでもまだどこか危うさを感じさせた。 ともあれ、スネークはまず捕らわれたハークス博士を救出するため兵舎を目指すことにした。 クリスは妙に兵士の出入りが多い発電所の様子が気になったため、そちらを調査することになった。 兵舎に近づいてきたあたりで、巨大なブーメランを持った筋骨隆々の男が現れた。 デルタフォースを殲滅した傭兵の一人、スラッシャー・ホークだ。 彼らの部隊はブラック・チェンバーというらしく、『将軍』の理想などには興味はないが なぜかFOX HOUNDやスネークに強い憎悪と対抗意識を抱いているようだ。 スネークは巨大なブーメランを回避しつつ、ホークを倒した。 瀕死のホークは己の身の上を語った。 ホークはオーストラリアのアボリジニの部族出身。 元々捨て子だったが、彼を拾った両親は周囲の反対を押し切って育ててくれた。 だが、いつまでたっても仲間とは認めてもらえず、両親が死ぬとホークは部族から追放されてしまった。 そんな彼を仲間として迎え入れてくれたのがブラック・チェンバーだったらしい。 復讐はヴァイパーが必ず果たしてくれる、俺たちの怒りと悲しみを思い知れ。 そんなことを言い残し、ホークは息絶えた。 291 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/14(日) 22 04 22.48 ID PuJS6uz/0 ◆STAGE 5~6 スラッシャー・ホークを倒したスネークはハークス博士が捕らわれている兵舎へと潜入。 ダンボールを被って荷物のふりをして、ハークス博士の捕らわれた牢へと辿り着くことに成功した。 ジミーことハークス博士は、ふてぶてしい面構えをした肥満体の18歳の少年だった。 16歳にしてCMU(カーネギー・メロン大学)で博士号を取得した天才児だが、性格には色々と難がある模様。 ジミーによれば、メタルギアは兵舎よりさらに北に位置する地下基地にあり、 今は組み立ても終わって電装系の最終調整を行っているようだ。 さらに、核弾頭もメタルギアと共に輸送されていた物があり、調整さえ終わればいつでも撃てる状態だという。 そもそも何故核弾頭を持ち出せたのかと言うと、それはパーカー陸軍参謀長、すなわち陸軍のトップが肩入れしているため。 お蔭で予算も使い放題で、開発はかなりのペースで進んだのだとか。 そこまでして彼らが進めていた計画の名は、『プロジェクト・バベル』。 分かっているのはメタルギアがその要であることだけで、それ以外の詳細は不明。 ただ、ジミーにとっては自分の力を活かせる場所があればそれでいいらしく、それで多くの人間が死ぬことになっても それは使う者の問題であって、自分やメタルギアには関係ないと言い切った。 そんな時、突然兵舎が停電し周囲は真っ暗になった。 メタルギアはレールガンで核弾頭を発射することができるが、その際には多量の電力を消費する。 この停電は、要塞の全ての電力を使いレールガンを充電しているために起こったものだという。 充電完了までに要する時間はあと30分。あと30分で核が発射されてしまう。 スネークはジミーのことを発電所に居るクリスに連絡し、ジミーの保護を任せた。 やはり発電所は先ほどからフル稼働状態になっているようだ。 自身はメタルギアを破壊するため、一路メタルギアのある地下基地へと向かった。 兵舎内は真っ暗闇だが、赤外線ゴーグルを装備すれば視界は確保された。 そうこうしている間に、クリスからジミーを保護したという連絡が入った。 ジミーの生意気な態度に苦労しているようだが、結構仲良くやっているようだ。 兵舎の出口に近づいてきた辺りで、一人の細身の青年が現れた。 スラッシャー・ホークと同じブラック・チェンバーの一員、マリオネット・アウルだ。 彼はフクロウ並に夜目が利くらしく、暗闇の中でゴーグル無しでもスネークの顔がはっきり見えるらしい。 アウルは二体の人形を操り変幻自在の攻撃を繰り出すが、スネークは本体の位置を的確に見極め、彼を倒した。 ホークと同じように、アウルも語り始めた。 アウルが12歳の時、親しかったローラという女性が殺人鬼によって惨殺された。 その死体を発見したときに精神を病み、いつしか彼自身も殺人鬼となった。 そして、FBIによって追い詰められていた彼をヴァイパーが仲間に引き入れたという。 ブラック・チェンバーの任務は彼の狂気を満たすにはもってこいであり、アウルは優秀な暗殺者となった。 だが2年前、FOX HOUNDの卑劣な裏切りによって彼の狂気は復讐へと塗り替えられたという。 話を呑み込めないスネークだが、アウルは質問に答えず話を逸らした。 ヴァイパーはあの地獄で左腕を失ったが、普段は義手を着けようとしない。 失くした腕を見るたびに死んでいった仲間と『アノニマス』への復讐を思い出すことが出来るからだ。 奴の狂気は自分以上だ、だからこそ信じられる、とアウルは笑う。 『アノニマス』というのもスネークにとっては聞き覚えのない名前だった。 アウルは最期に死んだローラの幻を見たようだが、なぜか絶望に目を見開き、そのまま動かなくなった。 何を見たのかは知りようもないが、天国へは行けなかったようだ。 292 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/14(日) 22 06 48.61 ID PuJS6uz/0 ◆STAGE 7~8(前半) スネークはマリオネット・アウルを倒し、兵舎の北へと抜けた。 地下基地へと急ぐが、そこに戦闘ヘリに乗ったヴァイパーが現れた。 そして、そうこうしている間にメタルギアが核を発射してしまった。 ヴァイパーはここで戦うつもりはないらしく、スネークへの宣戦布告を行い去っていった。 ヴァイパーの意図は不明だが、とにかく今からでもメタルギアを破壊しなければ。 しかし、基地手前の野砲陣地が凄まじい勢いで砲撃を始めた。これでは近づきようがない。 悔しさに震えつつも、ここはひとまず撤退するしかなかった。 野砲の射程外まで逃れたスネークに、キャンベルから無線連絡が入った。 メタルギアが発射した弾頭がアメリカ本土に着弾した。だが、被害はゼロ。 発射されたのは模擬弾頭で、着弾地点もネバダの核実験場。完全な無人地区だ。 また、模擬弾の発射直後にジレフからアメリカ大統領に対して声明映像が送られていた。 その映像はキャンベルからスネークにも転送された。 映像にはジレフの総司令官『将軍』と、その隣に副官らしき女性が映っていた。 『将軍』はPKFのジンドラからの即時撤退と、彼らの独立を認めることを要求し、 3時間以内に受け入れられなければ今度こそ核を発射すると宣告した。 当然、アメリカ政府は要求を呑まないだろう。 だが、今のままではメタルギアに近づくことすらできない。 そこで、スネークはクリスに連絡してみることにした。 今彼女と一緒に居るジミーはメタルギアの開発チーフだ。核攻撃を止める何らかの手立てを知っているかもしれない。 ジミーの話はこうだ。レールガンは大量の電力を消費する。ならば、発電所を破壊してその元を断てばいい。 「ああ。だけどメタルギアは……」 ジミーがさらに何かを言いかけたその時、突然の銃撃音により通信は途絶した。 敵に襲われたのだろうか。 助けに行きたいのはやまやまだが、今は発電所を破壊するのが最優先。 だが、彼らを見捨てるつもりもない。発電所を破壊してから、必ず助け出してみせる。 そう宣言し、発電所地下のメイン・タービンを目指すのだった。 発電所内を探索していると、クリスから無線連絡が入った。 やはり敵に襲われていたようで、クリスは敵の隙を突いてなんとか逃げられたが、ジミーは捕まってしまったようだ。 だが、敵はまだメタルギアを動かさなければならない以上、今はまだジミーを殺しはしないはず。 スネークはジミーを必ず助けると約束した。 とはいえ、その前にまず発電所を破壊しなければならない。 自分より先に発電所に潜入していたクリスの助言はきっと役に立つだろう。 293 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/14(日) 22 09 49.52 ID PuJS6uz/0 ◆STAGE 8(後半) 探索の最中、広々とした倉庫らしき部屋に入ると突然火炎放射器による攻撃を受けた。 三人目のブラック・チェンバー隊員、パイロ・バイソンだ。 「俺達がお前の影の中で生きるのは今日で終わりだ。 お前は知るまい、お前が英雄として脚光を浴びる代償に流れた血の数々を……」 彼はスネークを『英雄』ではなく『罪人』だと断じ、有無を言わさず襲いかかってきた。 バイソンの持つ火炎放射器、燃料タンク、特殊ボディスーツは全て合わせて150キロを超える。 彼は異常なまでの怪力により、この重装備でありながら機敏な身のこなしで攻撃を仕掛けてきた。 だが、倉庫内には盾となるコンテナが多く積まれている。スネークはコンテナに身を隠しつつ隙を突き、バイソンを倒した。 スネークは動けなくなったバイソンに歩み寄り、尋ねた。 己が『罪人』だということは言われるまでもなく自覚しているが、影とは一体どういうことなのか。 バイソンは話し始めた。 7年前、スネークはOUTER HEAVENでメタルギアを破壊し、FOX HOUNDの名は世界に轟いた。 その結果各国の情報機関によって動きを見張られ、もはや本当の隠密行動はできなくなってしまった。 そこで結成されたのが組織されたのがブラック・チェンバーだった。 彼らはそれまでFOX HOUNDが行っていた極秘任務……外国の反米的指導者の暗殺、反政府活動を行う国内民間人の始末、 アメリカの国益を損なう紛争や内戦への干渉などといった、表沙汰にできない汚れ仕事をこなし続けた。 『伝説の英雄』ともてはやされるスネークの影で、延々と。 スネーク自身は『英雄』と呼ばれようと望んだことなど一度もない。そう言うと、バイソンは激昂した。 お前は英雄になりたいんだ、だから困難な任務に加わり、自分のできる唯一のことである人殺しを繰り返すんだ、と。 さらにバイソンは言う。スネークが味方だと思っている者の中に自分たちの仲間がいる。 ブラック・チェンバーの生き残りは4人ではなく5人。 これはスネークとFOX HOUND、そして『アノニマス』への仕組まれた復讐であると。 スネークが狼狽する姿を見て、バイソンは満足げに笑う。 そして彼は後のことをヴァイパーに託し、自分自身に火を放って笑いながら燃え尽きた。 バイソンを倒したものの、彼の言葉はスネーク達に大きな衝撃を与えていた。 キャンベルやマクブライド、ウィーゼル達の間にも不穏な空気が流れ始めるが、 とにかく今はメタルギアを止めることを考えなければならない。 とりあえず今日はここまでにします。 全13ステージなので折り返し地点は越えたはずですが、後半はさらに長くなりそうです。 296 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/15(月) 21 10 58.14 ID WELX4Ftk0 ゴーストバベルの続き行きます。 ◆STAGE 9 スネークは発電所地下のメイン・タービンが見える位置にまで辿り着いた。 だが、メイン・タービンの周囲には電流トラップが仕掛けられており、近づけそうにない。 そこで作戦を変更し、建物の構造的に弱い部分にC4爆弾を仕掛け、発電所そのものを破壊することにした。 全ての爆弾をセットし終え発電所から脱出しようとした矢先、キャンベルからメタルギアが再び地上に現れたと連絡が入った。 脱出を待っている余裕はない。スネークは躊躇わず起爆スイッチを押し、発電所が完全に崩壊する前に命からがら脱出したのだった。 ※補足。この辺りでクリスに連絡するとスネークの過去話を聞ける。 OUTER HEAVENで殺したBIG BOSSは自分の実の父親だった、それなのに自分は英雄と呼ばれて喜んでいた。 そんな自分が許せない、自分は生きていてはいけない人間なのかもしれない……という話。 その時のクリスの台詞が以下の通り。 「……許してあげるから。私があなたを許してあげるから」 「だから死なないで……一緒に……アメリカに帰ろう?」 重要な場面なんですが、流れ的に入れる場所が無かったのでこういう形で放り込みました。 297 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/15(月) 21 15 11.71 ID WELX4Ftk0 ◆STAGE 10(前半) 発電所の破壊に成功し、これで敵は核を撃つことが出来なくなった。 マクブライドによれば、アフリカのある友好国から発進したF-22がジンドラ領内に侵入し、 巡航ミサイルで野砲陣地を破壊してくれるそうだ。 これで地下基地に潜入し、メタルギアを破壊することが出来る。 その時、再びジレフからアメリカ宛に映像が届いた。 『将軍』は平然としたもので、レールガンが使えなくても核は撃てると言ってのけた。 次のタイムリミットは1時間。それまでに要求が受け入れられない場合、ただちにアメリカ本土への核攻撃を行うと言った。 レールガンが使えなくても核が撃てるとはどういうことなのか。 メタルギアは陸軍が極秘に開発していたものであり、CIAにも詳細な情報はないようだ。 スネークが崩壊した発電所から離れると、そこには捕まっていたはずのジミーの姿があった。 ジミーは手錠を掛けられているが、怪我はないようだ。 一緒に捕まっていた兵士によって助けられ、先の爆発のどさくさに紛れて逃げ出せたらしい。 だがその兵士、デルタフォースのスミス少尉はジミーをかばって敵に撃たれ既に命を落としてしまった。 クリス以外にデルタフォースの生き残りがいたのかとスネークは訝しむが、ジミーがスミス少尉に聞いたところによると デルタフォースが全滅したときクリスは居なかったらしい。一体どういうことなのだろう。 ジミーは以前とは別人のように憔悴しきっている。 彼以外のメタルギア開発スタッフは既に全員殺されており、さらに間近で人の死を目の当たりにしたことで 彼の心境に大きな変化を与えたらしい。 ジミーは国に帰ってやり直し、今度は人のために働いて償うことにしたようだ。 彼にはまだ聞かなければならないことがある。メタルギアの、レールガンを使わずに核を撃つ方法とは何なのか。 だが、ジミーがそれを答えようとしたとき、突然彼に掛けられた手錠が爆発した。 帰りたいよ……そう言い残し、ジミーは事切れた。 ウィーゼルの推測によると、手錠に爆弾を仕掛けたのはおそらくヴァイパーだ。 ブービートラップや爆弾は彼の十八番である。おそらく手錠にマイクが仕掛けてあり、今の会話も聞いていたに違いない。 つまり、わざとスネークの目の前でジミーを殺したのだ。 怒りに震えるスネークに対し、マクブライドが唐突に言った。 バイソンの言っていた5人目のブラック・チェンバー隊員とはクリス・ジェンナーのことではないか、と。 情報の漏洩、待ち伏せ、そして今回のジミーの一件……彼女が敵のスパイだとすれば、全てに説明がつく。 そんな馬鹿な、とスネークはクリスに連絡しようとするが、何故か応答は無い。 動揺を隠せないスネークだったが、そうこうしてもいられない。まだ任務は終わっていないのだから。 その時、スネークの頭上をF-22から発射されたミサイルが通り抜けていった。 攻撃は成功。ミサイルによって野砲陣地は完全に沈黙した。これで地下基地に近づくことができるだろう。 スネークは破壊された野砲の脇を抜け、地下基地の目前にまで辿り着いた。 そこで見たものは、一機の戦闘ヘリに軍服姿の女性が乗り込み、飛び立つところだった。 今のはまさかクリス……? 後ろ姿しか見えなかったが、背格好は似ているように見えた。 298 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/15(月) 21 19 24.82 ID WELX4Ftk0 ◆STAGE 10(後半) だが考えている余裕はない。戦闘ヘリ、ハボックはそのままスネークに襲い掛かってきた。 ハボックは機銃やロケットランチャーでスネークを追い詰める。 本来ならばとても生身で太刀打ちできるような相手ではないが、幸いなことにここには身を隠せるような障害物が多い。 スネークは岩陰に身を隠しつつ、グレネードやニキータミサイルで隙を突き、ハボックを撃墜した。 ハボックの墜落した場所には、脱出したらしき女性兵士がうずくまっていた。 映像で『将軍』の隣にいた女性副官、ソフィー・エンドラムだった。クリスではなかったのだ。 ソフィーはスネークに銃を突きつけている。状況はこちらが圧倒的に不利。 ソフィーは語る。彼女達はブラック・チェンバーの目的がFOX HOUNDとアメリカへの復讐であることを知っており、 その上で利用しているのだという。『正義』と『理想』のために。 アメリカに都合のいい『正義』や『秩序』の名のもとに、ジンドラはずっと先進国の繁栄のための踏み台にされてきた。 経済的に搾取され、今もPKFが彼らの独立を邪魔している。 今こそ先進国の影響力を排して、本当の独立を勝ちとる時なのだ。 だがスネークは、それはあくまで『将軍』の理想であってソフィー自身の理想ではないことを見抜いた。 その時、ソフィーの背後でヘリの残骸が爆発し、形勢は逆転。逆にソフィーが銃を突きつけられる立場となった。 スネークがソフィーの嘘を見抜いたのには理由があった。 彼女の瞳には一つのことを信じてそれに殉じる者の強さがなく、むしろ何かにすがりつこうとあがいているように見えたのだ。 ソフィーはそれを否定しなかった。 スネークは弾が切れたと言い、彼女を殺さずそのまま立ち去った。 その背中に向かってソフィーが声を掛けた。 クリスは生きており、ヴァイパーの捕虜になっていると。 メタルギアはもう目の前だ。 299 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/15(月) 21 22 58.75 ID WELX4Ftk0 ◆STAGE 11 スネークは地下基地に侵入し、メタルギアがある地下100階へと辿り着いた。 だが、その前にブラック・チェンバーのリーダー、ブラックアーツ・ヴァイパーが立ちふさがった。 そこには拘束されたクリスの姿もある。 バイソン達からFOX HOUNDとブラック・チェンバーの関係を教えられたスネークだったが、まだ腑に落ちないことがあった。 2年前に何があったのか、復讐とは一体何のことなのか。 ヴァイパーは答えた。全てを知り、その罪の重さでスネーク達が確実に地獄に行けるように。 2年前、ブラック・チェンバーはある極秘任務を下された。それはメタルギアの奪回。 メタルギアの開発は数年前から行われており、当時はCIAの指揮下にあった。 そのメタルギアが南米のテロリスト集団によって奪われた。 事態は極秘を要し、ブラック・チェンバーがその奪回に当たることとなった。 彼らは多くの犠牲を払いつつもメタルギアの破壊に成功した。 だが政府は、メタルギア開発の事実、ブラック・チェンバーの存在、何より彼らが行ってきた裏の仕事の数々が明るみに出ることを恐れた。 そして、多くの仲間を失い傷だらけで帰国した彼らは政府の差し向けた刺客、FOX HOUNDによる襲撃を受けた。 罠に嵌められたブラック・チェンバーの隊員たちは丸腰のまま無残に殺されていった。 彼らの抹殺を指令した人物の正体はいまだ不明。 どの記録にも本名は記されず、ただ『アノニマス(匿名)』と呼ばれていた。 生き残った彼らは復讐を誓い、そしてこの地を選んだ。 OUTER HEAVEN、メタルギア、『プロジェクト・バベル』……皆、ここから始まった。 これは計画された復讐なのだ。 そして、ヴァイパーとの戦いが始まった。 ブラックアーツ・ヴァイパーはソリッド・スネークやウィーゼルと並び、現代最高の傭兵に数えられる男。 彼が戦場に現れると何故か敵が次々と爆死していき、周囲の者には何が起こったかさえ分からない。 そこから「ブラックアーツ(黒魔術)」というあだ名が付いた。 その正体は、巧妙に仕掛けられたワイヤーや地雷などのトラップ。全ての魔術にはタネがあるのだ。 それさえわかれば戦いようもある。 スネークはトラップを掻い潜り、なんとかヴァイパーを打ち倒した。 だが、ヴァイパーはただで死なず、倒れる間際に部屋中に仕掛けた全ての爆弾を起爆させた。 爆発の中、スネークはクリスの拘束を解き何とか部屋の外へと脱出するのだった。 300 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/15(月) 21 31 08.05 ID WELX4Ftk0 ◆STAGE 12(前半) ヴァイパーを倒し、クリスと再会したスネーク。 だが、クリスは謝らなければならないことがあるという。 デルタフォースが全滅したとき、クリスはパーカー陸軍参謀長から与えられた任務を遂行するために部隊から離れていた その任務とは、『プロジェクト・バベル』とOUTER HEAVENに関するデータの消去、そして『将軍』の暗殺。 データだけではなく、それを知る『将軍』自身も逮捕されて口を割ったり可能性がある。 それは決して明るみに出てはいけない事実なのだ。 話を聞き終えたスネークは、自身がメタルギアを破壊する間に脱出用の足を確保するようクリスに頼んだ。 クリスは驚いた。自分のことをまだ信用してくれるのか。 確かにクリスは本当のことを話してはくれなかった。だがそれでも信じたいから信じる。他に理由は必要ない。 スネークは力強く言い切った。 そしてついに、スネークはメタルギア・ガンダーの元へと辿り着いた。そこには『将軍』の姿もある。 「結局、負け犬は負け犬ということか。勝者とは最後に生き残った者のことだ。 そしてそれはお前でもブラック・チェンバーでもアメリカでもない。この俺だ。 俺は全てを利用する。パーカーもブラック・チェンバーも……」 『将軍』の口から出た思わぬ名前に訝しむスネーク。 彼はスネークもクリスと同じようにOUTER HEAVENと『プロジェクト・バベル』、 ジレフとアメリカの関係を揉み消すために送り込まれたのだと思ったようだ。 話が呑み込めないスネークに対し、『将軍』はお前が勝てば全てを教えてやると言い、メタルギアに乗り込み襲いかかってきた。 メタルギアは究極の殺人兵器であり、まともに戦っては勝機はない。 まずは足を止めなければ。巨大な敵と戦うにはまず足を奪うのが定石。 スネークは迫り来るメタルギアから逃げつつ、その足元に地雷を仕掛け着実にダメージを与え続けた。 そして、地上へと向かうエレベーターへと辿り着いたところでついにメタルギアが倒れた。 だが、動きは止まっても搭載された多くの武装はまだ生きている。 闇雲に攻撃したところでメタルギアの厚い装甲を破ることはできない。装甲の弱い、武装部分を的確に狙うしかない。 前部機銃、上部砲口、後部ミサイルランチャー、火炎放射器…… 武装の一つ一つを着実に潰すことでダメージを蓄積させ、スネークはついにメタルギアを完全に沈黙させた。 301 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/15(月) 21 34 53.24 ID WELX4Ftk0 ◆STAGE 12(後半) 破壊されたメタルギアのコクピットから投げ出された『将軍』は、約束通り全てを話し始めた。 OUTER HEAVEN、メタルギア、『プロジェクト・バベル』、ジレフとアメリカ……その因縁を。 OUTER HEAVENはそもそも、非公式の軍事力として反米勢力を叩くためにアメリカ政府の援助によって作られた傭兵派遣会社だった。 責任者は当時のCIA副長官。 だが、現地司令官であったBIG BOSSはアメリカ政府の予想を超えて暴走し、スネークによってOUTER HEAVNは陥落した。 米政府はOUTER HEAVENへの関与を隠蔽するためのカムフラージュとして、 スネークとFOX HOUNDを『英雄』として飾り立て、各国の情報機関に差し出した。 それが、ソリッド・スネークが『英雄』として祭り上げられた本当の理由。 そしてジレフとアメリカの関係。 OUTER HEAVENが潰えた後もアメリカとの関係は切れず、『プロジェクト・バベル』の一部として引き継がれた。 アメリカのジレフへの援助作戦、その現地責任者が『将軍』ことアウグスティン・エグアボンだった。 目的はアフリカの反米勢力の力を削ぐこと。 ジンドラで少数民族のアイデンティティを煽り、計算された民族紛争を起こす。 周りの国も巻き込んで国際的な政情不安を作り出し、組織的な団結を挫く。 紛争収拾のために米軍中心のPKFが居座れば、周辺国への恫喝を利かせることも出来る。 冷戦後の混沌が支配する世界の中で『新しい世界秩序』を築き上げるための手立ての一つ…… 制御可能な、まがい物の混沌(バベル)を作り出し、それを利用してアメリカが世界的な覇権を打ち立てていくための算段…… それが『プロジェクト・バベル』の正体だった。 最高責任者はジョン・パーカー陸軍参謀長。 『将軍』が協力する見返りは莫大な報酬と身の安全。 『将軍』は懐から一枚のデータディスクを取り出した。 それこそが、パーカーがクリスを利用して闇に葬ろうとしていたもの。 そこには『将軍』が語った話の詳細や、明確な金の流れも含めた全てが収められている。 アメリカ政府の上層部を吹き飛ばす、いわば爆弾だ。 スネークはディスクを受け取った。 『将軍』の部下たちは皆、彼の掲げた『理想』を信じて戦っている。 だが『将軍』は、ジレフの部下たちを騙していたわけではなかった。 彼ははじめからパーカーの部下になる気はなく、援助だけを利用して、アメリカを出し抜いて自分の国を作るつもりだったのだ。 「裏側がどうであろうと、それを人が信じるのであれば関係ない。 ……俺はただ、事実を連中が望むように飾ってやっただけだ」 そんなもので作った国に何の価値があるのか。スネークがそう言うと、『将軍』は笑って言い返した。 「世界は全てお前の言う『そんなもの』で出来ているんじゃないか? 皆、気づかないふりをしているだけだ。『正義』も『理想』も所詮、誰かの思惑に過ぎない」 そして『将軍』は息絶えた。 302 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/15(月) 21 41 46.37 ID WELX4Ftk0 ◆STAGE 13 これで全てが終わった。 スネークが『将軍』の亡骸に背を向けたその時、何者かがメタルギアの上に降り立った。 それは……ブラックアーツ・ヴァイパー。彼は死んではいなかったのだ。 彼は『将軍』とスネークの話を全て聞いており、そのお蔭で『アノニマス』の正体が掴めたという。 メタルギアを奪ったのも、このOUTER HEAVENにスネークとキャンベルを来させたのも、全ては『アノニマス』を燻り出すための計略。 2年前ブラック・チェンバーが壊滅させられた時、FOX HOUNDの指揮を直接執っていたのがロイ・キャンベルだったのだ。 因縁のメタルギアを奪い、キャンベルとスネークを巻き込めば必ず『アノニマス』は姿を現すはず。 だが、キャンベルの招集もスネークの派遣も政府と軍が決めたこと。ブラック・チェンバーがどうやって介入したのか……? その時、無線機の音が鳴り響いた。 無線機の向こうで、5人目のブラック・チェンバーが正体を現した。それは、CIA工作員のマクブライド。 2年前を生き延びた彼は顔、名前、経歴、全てを変えてアメリカ政府に潜り込み、情報を集め続けた。 全ては復讐のため、今この時のためだったのだ。 通信が途切れた。 「貴様らが忘れても、知らないふりをしても、俺たちの地獄はまだ続いている。 『アノニマス』だけではない。貴様ら全員をこの苦しみに叩き落とさない限り、終わることはない!」 そう言うとヴァイパーはメタルギアを操作した。核攻撃の準備だ。 メタルギアは破壊したはず。だがメタルギアはただの核搭載歩行戦車ではなかった。 このメタルギアの本質は、核ミサイルを搭載した七基の攻撃衛星をリアルタイム・データリンクで制御する統合核攻撃システム。 弾道ミサイルを使わず、世界中のあらゆる地点を標的にできる宇宙からの核攻撃。迎撃も不可能。 レールガンはただのオプションに過ぎなかったのだ。 復讐のために何百万もの無実の人間を犠牲にしようというのか。 だがヴァイパーは笑う。 あてがわれた『正義』と『秩序』に盲目的に従い、その裏でどんな犠牲が払われているのか見ようともしない人々も 『アノニマス』と同罪。いや、彼らのその愚かさこそが『アノニマス』を生み出すのだと。 「虐殺された仲間たちのために、俺は核を撃つ。だがそれで終わりではない。これは『アノニマス』への宣戦布告だ!!」 メタルギアとスネーク達を乗せたエレベーターが動き始めた。 このままメタルギアが地上に出れば、アンテナから信号が送信され七基の攻撃衛星が核を発射してしまう。 地上まであと90秒。それまでにヴァイパーを倒し、信号の送信を止めなければ。 「最後の戦いだ! 来い!!」 だが、ヴァイパーは閃光でスネークの目をくらました。 「卑怯だと思うか? 俺は復讐を遂げるためには手段を選ばん」 彼は真っ向からの戦いを避け、逃げに徹した。 「俺は負けん! 死んでいった仲間たちのために!!」 スネークが接近すると、ヴァイパーは義手から衝撃波を放ち、すぐさま距離を離した。 「俺は必ず復讐を遂げる! 這ってでもな! それだけのために生きてきたんだ!」 そして……勝ったのはスネークだった。 303 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/15(月) 21 47 25.97 ID WELX4Ftk0 ◆ED(前半) スネークによって装置は解除され、これで核は撃てなくなった。 その直後、エレベーターが地上に到達した。 「スネーク……貴様は……何故戦える? ……なぜ生きていける……? 何のために……誰のために……何を信じて……? ………… ……すまない……みんな……」 ヴァイパーは息絶えた。 地上にはソフィーが居た。 彼女は全ての話を聞いていた。『将軍』のことも、アメリカとジレフの関係も。だが、彼女はここに残るという。 『将軍』の掲げた『理想』は確かに作り物だったかもしれないが、決してむなしいものではなかった。 ジレフにはそれを信じる兵士たちがまだ大勢いる。 ソフィーは彼らをまとめ上げ、今度こそ本当の『理想』で自分たちの国を作っていきたいのだという。 彼女は強い。きっとうまくやるだろう。 そこに、ジープを見つけてきたクリスがやってきた。 乗って脱出しようとしたところで、キャンベルから無線連絡が入った。 マクブライドはウィーゼルによって射殺され、キャンベル達は皆無事のようだ。 キャンベルは、ブラック・チェンバーのことを隠していたことを謝罪した。 彼が2年前にブラック・チェンバーを全滅させた作戦の指揮を執っていたのは事実。 ある国から上陸したテロリスト部隊と聞かされ、闇夜の戦闘で相手が味方だったなどとは分からず、 事実を知らされたのは全てが終わった後だったという。 もし自分がそのことに気づいていれば、彼らを助けることも出来たかもしれない……彼はずっとそれを悔いて生きてきた。 だが、今回のメタルギア強奪事件が起こった時、今作戦の最高責任者である大統領補佐官スティーブ・ガードナーがキャンベルを呼び、 過去を清算するという名目に加え、作戦に加わらなければ2年前の件を公表すると脅迫した。 ご丁寧に、キャンベルが同士討ちを仕掛けたという証拠までも用意されていたという。 ガードナーがどこでこの話を知ったのかは定かではないが、元CIA長官である彼ならどこで嗅ぎつけていても不思議ではない。 その時、スネークの脳裏に引っ掛かるものがあった。7年前、OUTER HEAVEN当時のCIA副長官は……? 「その通り。ガードナーだ」 口を挟んだのはウィーゼルだった。彼は話を続ける。 OUTER HEAVENを組織し、メタルギアを開発させたのはガードナーだった。 メタルギアが以前CIAの元で開発されていたという話はヴァイパーも言っていた。 スネークが破壊したメタルギアをOUTER HEAVENから引き上げ、開発を続行させたのもガードナーだ。 つまり、『プロジェクト・バベル』の本当の生みの親はパーカーではなくガードナーだった。 だが、2年前メタルギアがテロリストによって強奪され、その責任を取らされてメタルギアの管轄と 『プロジェクト・バベル』の主導権は陸軍のトップであるパーカーの手に移った。 そして、ガードナーは口封じのためにブラック・チェンバーを始末させた。 すなわち、『アノニマス』の正体はスティーブ・ガードナーだったのだ。 そして、それを知るウィーゼルは、ガードナーに直接雇われた人間だった。 さらには、ガードナーは初めからマクブライドの正体も知っていた。 そもそもメタルギアの情報をマクブライド=ブラック・チェンバーに流したのもガードナー自身。 ジレフがメタルギアを手に入れて暴走すれば、ジレフに肩入れしていたパーカーは責任を問われ、 メタルギアと『プロジェクト・バベル』はガードナーの手に戻る。そういう目論見だ。 ブラック・チェンバーがジレフと合流するように仕向けたのも、おそらくは…… この事件は全て、ガードナーが仕組んだものだったのだ。 304 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/15(月) 21 50 26.79 ID WELX4Ftk0 ◆ED(後半) そして、ウィーゼルがガードナーに雇われているのならば、彼にはまだ仕事が残っている。 作戦成功後、事情を知るスネーク達を抹殺するという仕事が。 ソリッド・スネークとまともに戦えるのはウィーゼルだけ。それが、彼ほどの傭兵が作戦に直接参加しなかった本当の理由だった。 「……と、言いたいところなんだが、悪いことに俺はあんたたちが気に入っちまった。 戦場にはふさわしくない、甘っちょろいところが、特にな」 彼はキャンベルたちを逃がしてくれるようだ。 任務を放棄したとなれば、彼自身も危険に晒されるかもしれない。 だが、彼も一流の傭兵として身の処し方は心得ている。心配は無用だろう。 大佐たちの無事を伝え、スネークとクリスを乗せたジープは走り出した。 クリスは語り出す。自分の周りには信じられるものは何もなかった。 だから軍に入ったと。確かに軍は『正義』と『任務』を与えてくれた。 だが、信じるものは他に頼るのではなく、自分で考えて自分で見つけるものだと気づいた。 これから自分でそれを探し、きっと見つけてみせる、と。 そして、出来ることならスネークと二人で…… それはスネークにとっても悪くない提案だった。 スネークは過去に決着をつけるためにこのOUTER HEAVENに来た。……そう思っていた。 本当は自身の死を望んでいた。全ての決着がついたとき、誰かが自分を殺してくれればいいと、そう思っていた。 だが、今は違う。今は、生きていきたいと思っている。 自分を認め、自分を許すこと。それを教えてくれたのはクリスだった。 もがいても、苦しんでも、人生には生きる価値がある。スネークはクリスによって救われたのだ。 スネークには心に決めたことがあった。 アメリカに戻る。戻れば、敵はスネークを見逃しはしないだろう。待っているのはおそらくFOX HOUNDだ。 だが、戻って確かめなければならないことがある。 「俺たちはなぜ戦わなければならなかったのか、俺たちがしたことは何だったのか。 『ソリッド・スネーク』とは何者だったのか」 人の想いと命を裏で操り、弄んだ幽霊たちに会いそれを確かめる。 奴らに全てを告白させる。奴らが巡らした陰謀の一つ一つを、奴らが私欲のために犠牲にした者たちの名前を、全て。 「奴らの……そして俺の犠牲になった連中のために出来るのはそれだけだ」 それを果たさなければ、自分を許すことも何かを見つけることも出来ない。 だが、決して死にに行く訳ではない。目的を果たしたら、必ずクリスの元へ帰る。 「……待っていて、くれるか……?」 「…… …………うん!」 METALGEAR Ghost Babel END 305 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/15(月) 21 53 02.34 ID WELX4Ftk0 本編は以上です。 時系列ではPSPの『AC!D』がこの作品の延長線上にありますが、ストーリー的には直接的な関連は無いようです。 クリスやウィーゼルやガードナーなんかがこの後どうなったのかは不明。スネークが生き延びたのは間違いないですが。 『ソリッド』シリーズとの大きな違いは「BIG BOSSとスネークが実の親子(リキッドやソリダスは存在しない?)」 「ザンジバーランド騒乱(MG2)が起こっていない(グレイ・フォックスも生存?)」といったところです。 また、本作でメイ・リンとのセーブ会話と無線ドラマで名前だけ出てくるコペルソーン博士はAC!D2に登場します。 それと、本筋に直接関わらないせいでメイ・リンの名前が最初の一回しか出ませんでしたが、ちゃんと最初から最後まで居ます。 SPECIALモードと無線ドラマは明日以降にします。 308 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/16(火) 22 25 13.27 ID 088uup9x0 ゴーストバベルの続き行きます。 ■SPECIALモードについて。 本編クリア後にプレイできる、様々な条件を付けたミッションをクリアしていくモード。 ただのおまけではなく、これにも独自のストーリーがついています。 流石に全部書くと多いので、重要っぽい部分だけを抜粋します。 主人公は「No.4」と名乗る謎の人物の指令を受け、ガルエードにおけるソリッド・スネークの戦いを 追体験する一種のVR訓練を受けることになる。 ただ後追いするだけでなく、様々な条件を加えることでソリッド・スネークを超える戦士を作るのが目的のようだ。 ミッションを幾つかクリアするごとに本編で明かされなかった裏話を教えてもらえる。 ・パーカーが本当に恐れていたのはガードナーに『プロジェクト・バベル』とメタルギアを奪われること。 そのためガードナー子飼いのスネークが到着する前に事態を収拾しようとしたが、ガードナーは マクブライドを通じてブラック・チェンバーにその情報を流し、デルタフォースを待ち伏せさせてパーカーの目論見を挫いた。 結局はガードナーの方が一枚上手だった。 ・ガードナーはFOX HOUNDを使ってブラック・チェンバーを始末させたが、 同時にヴァイパーなどの中核メンバーは逃がすように手配させていた。 メタルギアと『プロジェクト・バベル』をパーカーの手から奪い返す時の手駒にしようという目論見であり、実際そうなった。 ・『将軍』は元々OUTER HEAVENの傭兵で、当時はBIG BOSSに相当心酔していたようだ。 OUTER HEAVENが無くなった後は世界をさまよって、後に自分自身がBIG BOSSとなるために帰ってきた。 わざわざOUTER HEAVENをガルエードとして再生させたのも、思い入れによるものだと思われる。 ・BIG BOSSははじめから己の息子と生死を賭けた戦いをするためにスネークをOUTER HEAVENに呼び寄せた。 スネークがそのことを知っていたかは定かではないが、とにかくスネークは自分の父親を殺した。 No.4「それが『彼』の強さであり、弱さでもある。 ……そしてそれこそ、君が果たせなかったことだ……」 309 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/16(火) 22 27 57.01 ID 088uup9x0 ・メタルギアが模擬弾頭を発射した直後にクリスとジミーが敵の奇襲を受けたのは、ジミーの服に発信器が仕掛けられていたから。 ただ、クリスを取り逃したのは誤算だったらしい。 それはヴァイパーの予想以上にクリスが兵士として手強かったということであり、 『プロジェクト・バベル』の証拠隠滅役にクリスを選んだパーカーの目は正しかったということ。 ・キャンベルが作戦に参加した理由の一つとして、陸軍に居る姪のメリルが人質にされていたから、というのもある。 ・No.4「君にも我々にも時間が無い。それは君もよく分かっているはずだ。 例の計画は急がれなければならない」 ・発電所爆破後、クリスを捕らえたのはヴァイパー自身。前回は逃げられたため、彼自身が出向いた。 クリスにこだわったのは、スネークを確実に誘い出すためのエサが欲しかったから。 ・F-22の巡航ミサイル攻撃の手回しがやけに良かったのは、作戦開始と同時に空軍を待機させていたから。 作戦が失敗したらスネークもろともガルエードを吹き飛ばすため、核弾頭装備の巡航ミサイルも用意していた。 ・メタルギアの開発はOUTER HEAVENで始まった。 責任者は当時CIA副長官だったガードナーだったが、あらゆる地表から核攻撃を可能にする二足歩行戦車という アイデア自体はBIG BOSSから出たもの。 当時は技術的に不可能だったが、レールガンによる見えない核弾頭のアイデアも既にBIG BOSSによって盛り込まれていたようだ。 いわばメタルギアはBIG BOSSの亡霊といったところだ。スネークがメタルギアの破壊にこだわるのもそれが理由だと思われる。 No.4「彼にとってはまさに『呪われた過去』だ。 我々にとっては福音……もしくは祝福といったところだがな」 ・ブラック・チェンバーの設立にはパーカーが深く関わっている。 パーカーはテロリストに奪われたメタルギアをブラック・チェンバーを使って奪回し、その功績を盾に 『プロジェクト・バベル』とメタルギアに関する全権を要求した。 ガードナーは全てを明け渡す代償として、パーカーにブラック・チェンバーを差し出すことを求めた。 パーカーはそれに応じ、ガードナーがブラック・チェンバーを始末するのを黙って見ていた。 ・パーカーとガードナーの確執は『プロジェクト・バベル』が発足するずっと前、パーカーが陸軍大佐で ガードナーがCIAの部長だったころにさかのぼる。 当時持ち上がった政府要人の暗殺とある国のスパイを巡る疑惑にパーカーの娘の名前が挙がっていた。 本来CIAの管轄外であるこの件にガードナーは首を突っ込んで執拗に捜査を行い、結局事件はパーカーの娘の自殺で幕を閉じた。 それ以来二人は政治、軍事、あらゆる問題でぶつかってきた。 ガードナーはメタルギアとブラック・チェンバーを使って今度こそパーカーに引導を渡すつもりだったようだ。 ・No.4「訓練はすべて終了だ。よくやってくれた。 君の戦闘能力は今、確実に『ガルエード戦役』当時のソリッド・スネークを超えている。 君の出番はすぐに来る。 今はゆっくり休んでくれ……ジャック」 以上です。 結局主人公の正体も、No.4の正体も、彼らの言う計画についてもまったく分からないまま終わります。 最後の「ジャックの出番がもうすぐ来る」というのは「ジャック(=雷電)が主役のMGS2がもうすぐ発売されますよ」という メタ的な解釈もできますが、それで正しいのかどうかは自信ありません。設定繋がってないし。 310 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/16(火) 22 35 11.94 ID 088uup9x0 つづけて、おまけドラマも行きます。 連続無線ドラマ「アイデアスパイ2.5(ツー・ハン)」 メタルギア ゴーストバベルの2週目以降のプレイで周波数140.07に連絡すると聞けるミニドラマ。 本編が1ステージ進むごとに更新されて、全13ステージなのでこちらも全13話。 ◆主な登場人物 『2.5(ツー・ハン)』:主人公。タイトルの通り、通信販売で手に入れたアイデア商品を駆使して戦う極秘スパイ。 『714(ナイス)』:ツー・ハンのことを「ツー」と呼ぶ彼の仲間。無線機越しに彼をサポートする。 『今すぐ・コール』:ツー・ハンのかつての恋人(?)。彼に恨みを抱いているようだ。 ■OP ニューヨーク。 人々の欲望渦巻くこの大都会では今日も誰かが何かを買い、売り、そして捨て、平和に暮らしている。 だが、そんな平和の裏側で、粗悪な商品を売りつけ私腹を肥やす悪の組織、 『J・E(ジャンカー・エクスペンシブ)』が暗躍していた。 汚れなき市民を巧みに欺き、ガラクタ(ジャンク)を高値で売りつける『J・E』の野望を打ち砕くべく、FBIは極秘に対抗チームを結成。 悪の通信販売企業『J・E』から市民を守るべく誕生した極秘スパイ、その名も『2.5(ツー・ハン)』。 ■第1回 ツー・ハンは『J・E』の幹部の乗るリムジンを追跡していた。 <通信機にペッタリ貼るだけであーら不思議、ノイズがスッキリ消える>『ノイズシャット』のお蔭で 仲間の714(ナイス)との通信状況も良好。 このまま行けば直に製造工場まで辿り着けるだろう。 そこは<寝ているだけであなたもアクションスターのような逞しい肉体に>魅惑のスタイルを作り出す『ビルダー・ベッド』の極秘製造工場。 そのベッドには足と枠しか無く、頭とカカトで体を支えて寝るという代物だ。 売る方も売る方だが、買う方も買う方である……と思ったが、どうやら714はおまけのクマちゃん抱き枕に釣られて買ってしまったらしい。 ……とか何とか言っている間に、リムジンが止まった。工場に着いたのだろうか。 気をつけろ、と助言する714に対してツー・ハンは「奴らは絶対にこの車を攻撃することはできない」と自信満々。 なぜなら、ツー・ハンはあらかじめ車の窓に<子どもが乗ってますシール>を貼っておいたのだ。 建物に入っていく『J・E』幹部の後を慎重に追うツー・ハン。だがその時突如鳴り響く警報音。 ビー!ビー!ビー! 『ママが来たセンサー』だ! 逃げるべきか? だがもう遅い。ツー・ハンは敢えて工場への侵入という道を選ぶのだった。 果たしてツー・ハンは敵の警備から逃れ、工場へと侵入することが出来るのか!? 危うし、ツー・ハン! つづく 311 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/16(火) 22 38 33.26 ID 088uup9x0 ■第2回 ふう、危ないところだった。 警報から逃れた過程を完全スルーして工場の敷地内への侵入を果たしたツー・ハン。 どういうことだと追及する714に「過ぎたことを気にするな、そんなことだからクマちゃん抱き枕に騙されるんだ」と逆切れで返すツー・ハン。 そんな彼は通販で失敗したことは一度もないと断言する。 では、去年の冬に買った『あたたかシューズ』はどうなのか。 <ポカポカしたままおでかけ>と言いつつコンセントを差している間しか暖かくならないインチキ商品。 だが、ツー・ハンは今まさにそれを履いているという。 南極でペンギンに育てられた(自己申告)彼はどんな寒さにも耐えられる強い体を持っている。 『あたたかシューズ』をコンセントに繋がなくともただの靴として履ければ冬は越せるのだ。 「じゃあ普通の靴を買えばいいんじゃないのか!?」 「うるさい! 人の過去を詮索するな!」 結局逆切れするツー・ハンであった。 その時である。 「そこに居るのは誰!?」 女の声だ! 一体何者なのか!? 危うし、ツー・ハン! つづく ■第3回 謎の女はアイデアスパイ訓練学校で一緒だった『今すぐ・コール』だった。 久しぶりの再会だと近づくツー・ハンだったが、コールは彼を拒絶した。 彼女はツー・ハンに強い恨みを抱いているのだ。二人の過去とは…… ツー・ハンはかつて、コールのクレジットカードでアイデア商品を山ほど買い込んだ。 そして期待外れだった商品をコールの家に山ほど送りつけた。 君なら喜ぶと思った、などと言い訳するツー・ハンだったが、 『象もしまえる収納ボックス』(ただ象よりデカいだけ)などをもらって誰が喜ぶというのか。 コールはツー・ハンとの過去に決着をつけるため、工場の従業員に成りすましてずっと待っていたのだ。 ということは、工場には詳しいのだろう。 「愛しているんだ、コール」 「……えっ?」 「俺に協力してくれ」 「……ダメ」 あっという間に揺らぐコール。もうひと押しだ。だがその時! ガガガガガガガガ! 二人を狙う突然の機関銃! 武装警備兵だ! 未だツー・ハンを許せないコールだったが、このままでは二人とも殺されてしまう。ここは一時休戦とするしかない。 コールの案内により、工場内部への侵入を果たすツー・ハンであった。 だが、内部にはさらなる危険が待ち受けているだろう。 つづく 312 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/16(火) 22 41 23.50 ID 088uup9x0 ■第4回 コールの案内により工場へと潜入したツー・ハン。 この工場に一体何の用があるのかとコールに尋ねられるが、極秘任務の内容はコール相手と言えど話すことはできない。 ならばと質問を変えるコール。昔、なぜ私にあんなものを買ってくれたのか、と。あんなものとは? 「忘れたの? 『お色気ヒモ……」 「話す。極秘任務について話す」 即座に折れるツー・ハン。任務の内容は以下の通り。 近頃、この工場に『J・E』の幹部が頻繁に訪れている。 たかが『ビルダーベッド』の工場に幹部連中が出入りするのはあまりにも不自然。 おそらく『ビルダーベッド』はカムフラージュであり、もっと重要な何かを行っているに違いない。 「ハッハッハ。よく調べたな!」 突然響く謎の声。 「ようこそ、我が『J・E』のインチキ商品製造工場へ」 自分でインチキって言ってるがそれはさておき、ここから先は関係者以外立ち入り禁止。部外者の侵入を許すわけにはいかないのだ。 シャキーン! 謎の男が構えたのは『J・E』が開発した対人用孫の手『孫いらず』。 自分以外の人の背中も掻けるように改良された孫の手。それなら手で普通に掻けばいいだけではないのか。 だが、それはただの『孫いらず』ではない。 シャキシャキーン! 柄が伸びた! そう、これは遠距離背中用対人孫の手『孫いらず・のびーる』。かゆいところに手が届くまさに究極の孫の手だ! 「普通に手で掻けばいいじゃない!」 「うるさい。くらえ!」 コールが危ない! ……だが! 「……何? なぜお前らの背中が掻けない!?」 ツー・ハン達は仰向けに寝転がっていた。これではいかに『孫いらず・のびーる』と言えど背中を掻くことが出来ない! 「……僕の負けだ。行け……」 咄嗟の機転により窮地を脱した二人。 先を急ごう。ツー・ハンはコールに幹部が出入りしている場所へと案内してもらうのだった。 つづく 313 :METAL GEAR Ghost Babel:2014/09/16(火) 22 43 57.40 ID 088uup9x0 ■第5回 コールの案内により、幹部たちの通る謎の出入り口へと到達したツー・ハン。 扉をくぐるとそこは新商品の研究所のようで、多くの設計図がある。 『おでかけ炊飯器』『ワンちゃん腕時計』『真っ黒カメラ』『朝だけハンガー』……『J・E』のインチキ人気商品のオンパレードだ。 だが、今さら幹部たちが騒ぐような代物ではない。……その中に、見慣れない名前を発見した。 『家庭用人間型ロボット・ギジンさん』。名前を聞く限りではまともそうだ。 人間型ロボットなどと、いつの間にそんな技術を手に入れたのか……いや、どうせインチキだろう。 だが714はそうとも言い切れないという。もしかすると、今までいい加減な商品を売りさばいていたのは この人間型ロボットの研究資金を集めるためだったのかもしれない。 さらに、このギジンさんは頭金無し、月々9.75ドルの36回払い。クマちゃん抱き枕よりも安い! ……しかし、ツー・ハンはどうにも疑念を捨てきれない。奴らの商売にしてはお買い得すぎる。 何か裏があるに違いない。やはりここは単なるインチキ商品製造工場ではなさそうだ。 設計図があるということは、この工場のどこかでギジンさんを作っている可能性も高い。あるいは既に完成しているか…… 探らねばなるまい。 「行くぞ、コール」 「待って。私はあなたの仲間じゃないのよ!」 「愛してるんだ、コール」 「……えっ?」 愛は全ては超えるのだ。釈然としないものを感じつつもついつい乗ってしまうコールであった。 潜入調査を続行するため、研究室を出ようとするツー・ハンだったが、異変に気づく。扉が開かない! 一体何が起こったのか!? つづく ■第6回 いくら引いても扉は開かない。押して開ける扉だったり、横に引く扉だったり、というオチでもないようだ。 その時、何か妙な……モーターが動くような音が聞こえた。 ゴウン、ゴウン、ゴウン……ガタン! ……ガガン、ガガン、ガガン 左右の壁が迫ってきた! このままでは<これでスッキリ リサイクル、どんな空き缶もラクラク潰せて場所を取らない『ペタンコカンカン』>で潰された空き缶のようにペチャンコになってしまう。 <おふとん潰して押入れ広々『ペッタンコおふとん収納袋』>で潰された布団のようにペチャンコになる前に何とかしなければ! だがツー・ハンは、こんなこともあろうかと<お庭のサイズに合わせて伸び縮み>『ニョキニョキ物干し竿』を持ってきていた。 これで壁につっかえ棒をすれば……ああ、お部屋のサイズに合わせて縮んでいく! それならば、とツー・ハンが取り出したのは『ワニさんドアストッパー』。これで……どうにもならない! ガガン、ガガン、ガガン…… このままではコールのプロポーションも崩れてしまうだろう。まぁ、良いダイエットになるかもしれないが。 「ペラペラに潰れた君も魅力的さ」 「ツー・ハン……」 「愛してるんだ、コール」 そうこうしている間も壁は止まらない。 ガガン、ガガン、ガガン……ゴーン! 「ツー! 応答しろ! ツーー!」 714の悲痛な叫び声だけが響いた。 つづく 314 :ゲーム好き名無しさん:2014/09/16(火) 22 58 10.20 ID 088uup9x0 ■第7回 「ふう、危ないところだった」 ツー・ハンは無事だった。コールも。一体どうやって? ……どうやら二人はいつの間にか寝てしまっていたらしく、夢の中で壁に潰されるところで目が覚めた。 うなされて寝言を言っていたかもしれないが、と。 何故二人で同じ夢を見ていたのか? ……通信ケーブルを繋いだまま寝たからだろう。 壁が迫る音? ……まぁ、夢のすることだし。 さっさと先を急ごうとするツー・ハンだったが、714は納得できんとなおも食い下がる。 「なんだしつこいな! そんなしつこい口は <しつこい汚れもスッキリ落とす 街角のアンケートでも46%の奥様が 洗濯物が真っ白になったと答えていますでお馴染みの『ジャブジャブクリーン』>で洗ってやるぞ!」 対するツー・ハンはいつも通りの逆切れである。 その時、コールが謎の拒絶反応を起こした。『ジャブジャブクリーン』には良い思い出が無いという。 「ある、夏の日だったわ……」 「何の話だ、いきなり」 その頃、コールは毎日の海通いで真っ黒に日焼けしており、その内焼けすぎて肌がヒリヒリしてきたという。 で、『ジャブジャブクリーン』なら肌も白くなるかと思って風呂にたっぷり入れ、肩までしっかり浸かったと。 で、熱い方が効くかと思ってこれでもかと熱いお湯に入ったものだから、体中を火傷してしまったと。 ただでさえ日焼けでヒリヒリしていたものだから全身が燃えるように熱くなり……それ以来、『ジャブジャブクリーン』の名を聞くだけで怖くなってしまうのだそうな。 『ジャブジャブクリーン』は特に関係ない話であった。 が、人にこの話を聞いてもらえてコールは気が楽になったらしい。 「私……誰かにこの話を聞いてもらいたかっただけなのかもしれない…… さ、先を急ぎましょう、ツー・ハン」 何の話だったのかはさっぱり分からないが、先を急がなければならないのは確かだ。 何しろこれでもう3話も研究室から動いていないのだから。一方714は…… 「うわ、壁が迫ってくる! 助けてくれ、ツー!」 コールの話が長すぎたため、今度はこちらが夢の中であった。 つづく ■第8回 工場の端ににある、一般従業員は使用禁止のエレベーターへと辿り着いた二人。 もしかするとギジンさんの工場に繋がっているのかもしれない。 だがこのエレベーターは定員一名。ここはひとまずコールを先に行かせ、下で落ち合うことにした。 エレベーターが降りた後、714は言う。彼女は元々ツー・ハンを恨んでいた。裏切る可能性もあるのではないか? だがツー・ハンは、二人で通信販売カタログを赤丸チェックした仲である彼女を信じている。 どういう仲だかよく分からんが、ともかく油断は禁物ということだ。そうこうしている間にエレベーターが戻ってきた。 ……エレベーターの移動はずいぶん長い。一体どこまで下るのか。 耳がツーンと痛くなってきたらつばを飲み込むと少しは楽になる。714の知恵袋だ。 どんな面白アイデアよりも役立つ男、それが714。 エレベーターが止まった先、そこはガランとした広い倉庫であった。 そこで異変に気づく。コールが居ない。一体なぜ? まさか…… だがそんな時、突然の轟音が彼の思考を中断させた。 ガガガガガガガ! すわ、機関銃か!? 幸い当たりはしなかったが、敵の姿は見えない。 「そこまでだ、ツー・ハン!」 謎の声、そしてさらなる攻撃! 危うし、ツーハン! つづく 315 :ゲーム好き名無しさん:2014/09/16(火) 23 00 03.10 ID 088uup9x0 ■第9回 突然の奇襲攻撃! ……だが、妙だ。どこにも当たった様子がない。 謎の声の主が笑う。 「どうだ? ツーハン! 我が『J・E』が作り出した『モグラくん』の轟音は!?」 <プロ顔負け! テクニック無しで誰にでも手軽に岩盤が掘れる家庭用掘削機>『モグラくん』の出した音であった。まったく紛らわしい。 そもそも一般家庭で掘削機を使う機会があるのだろうか。 だがこれで終わりではない。 ボーン! ボボーン! 今度は一体何が!? <驚異の新発見!! カラスは風船の割れる音が嫌い!? 通常の約3倍も割れやすく、さらに割れるときの音を5倍もアップさせたカラス追い払い用ゴム風船『ブーン・バルーン』 Dr.コペルソーンも大推薦!!> ……であった。 何という強引なアイデア。そもそもコペルソーンって誰だ? 一体何を根拠に3倍だの5倍だのと言い切れるのか? というかカラスって本当に……突っ込みきれない! このままでは埒があかない。だが敵の位置が見えなければ反撃もできない。 そこでツー・ハンは閃いた。 セロハンを丸めて両手のひらで転がすと、まるで炎が燃えているように聞こえる。この音が相手の耳に届けば…… チリチリチリチリ…… 「うわっ!? なんだ、火事か!? くそ、ツー・ハン! この勝負はお預けだ!」 まんまと騙されたらしく、敵は一目散に逃げていった。 何とか窮地を脱したところで、コールのことを思い出した。彼女はどこへ!? ……と思ったら、すぐそこに居た。 エレベーターに乗っていたら耳がツーンと痛くなったので、その辺で休んでいたらしい。 そういう時はつばを飲み込むと良い。 さあ、先を急ごう。 つづく 316 :ゲーム好き名無しさん:2014/09/16(火) 23 01 56.73 ID 088uup9x0 ■第10回 倉庫内を探す二人。だが見つからない。 彼らが今探しているのはギジンさん……ではなく、先ほどの戦闘で落としてしまったコンタクトレンズだった。 コンタクトと言っても視力矯正用のものではない。ツー・ハンの視力は両目とも3.0だ。 落としたのはおしゃれ用のカラーコンタクトレンズだ。高かった。 「任務中にそんなものを付けるな!」 「714、スパイにオシャレする資格はないというのか!?」 キュラキュラキュラ…… 二人が言い争っていると、謎のキャタピラ音が近づいてきた。 戦車だ! しかも車体がピカピカ光っている! まぶしい! 操縦士が自慢げに笑う。 <一塗りするだけでどんな汚れもサヨウナラ! あなたの車をピカピカに輝かせるカー・ワックス>『フラッシュ・ザ・カー』の威力だ! なぜ戦車をピカピカにする必要が!? 商品自体はまともそうだが用途が間違っている! 「愛車を綺麗にしてやりたいという気持ちが分からんか!? 戦車だってオシャレしたいのだ!」 「甘えるな! 極限下で戦う男がオシャレに気を配るな!!」 自分のことは全力で棚に上げるツー・ハンであった。 操縦士は逆上し、ツー・ハンのカラーコンタクトを戦車で踏みつぶそうとする! ああ、このままでは支払いがまだ16回も残っているコンタクトレンズが! 「品物を失ったあと支払いを続けるむなしさを思い知るがいい、ツー・ハン!! そう、あれはもう5年も前のことだ……」 なにやら急に語り始めた。 彼はこの戦車の中でどうしても音楽が聴きたくなり、2975ドルもするカーオーディオを購入した。スピーカーが10個も付いている。 だが、いざ取り付けると走行音がうるさすぎて音楽が全く聞こえてこない。 それで、アンプの音量を最大にしたら……ボン!!と音を立てて全10個のスピーカーが一気に火を噴いた。 それ以来そのオーディオが音楽を奏でることはなかった。あと78回の支払いを残したまま! 「この気持ち、貴様も思い知るのだ、ツー・ハン!」 「やめろおおおー!!!」 危うし、コンタクトレンズ! つづく 317 :ゲーム好き名無しさん:2014/09/16(火) 23 07 23.66 ID 088uup9x0 ■第11回 ツー・ハンの落としたコンタクトレンズにどんどん近づいてくる! そしてついに、キャタピラがコンタクトレンズを……踏んだ、その時! ドカーン!! 突然床が爆発し、戦車はその下へ落ちていった。一体何が!? 実はツー・ハンが落としたのはオシャレ用カラーコンタクトレンズ型超小型爆弾。そう、全ては敵を欺くための作戦だったのだ! よくもまぁ、そんな危ない物を目に入れていたものである。 ……さて、戦車が開けた穴の下にはまだ何か部屋があるようだ。 そこには膨大な数のダンボール箱が並んでいる。軽く見積もっても5000個はあるだろう。 もしや、この中に『家庭用人間型ロボット・ギジンさん』が? 既に生産も終わり、出荷状態にあるというのか? 二人は<業界騒然! あのリンカーンも愛用していた強力洗濯ヒモ>『ストロンゲスト』を伝って下に降りた。 一体何の業界なのか。リンカーンと洗濯ヒモに何の関係が。……細かいことはさておき、とにかく下に降りたのだ。 ダンボールを調べてみると……中はカラだった。どれもこれも、中身の入っていない空箱だ! その時、一体何度目になるのか謎の怪しげな声が! 「よくここまで来たな、ツー・ハン!」 一体何者なのか!? つづく ■第12回 声の主は、ツー・ハンがこのインチキ商品製造工場まで追跡してきた『J・E』最高幹部『頭金・ゼロ』だった。 果たしてギジンさんはどこに? 頭金・ゼロは答える。まだ製造は始まっていない。だが部品は君の周りに山ほど積み上がっている、と。 まさか、このダンボール箱自体がギジンさんの部品だというのか。 その時コールが気付いた。ダンボール箱の側面に……顔が描いてある!! 頭金・ゼロはならばこれも見せてやろう、と満足げに笑う。そこへ現れたのはギジンさん試作1号機だ。 「ガッシャン、ガッシャン…… ハロー、コンニチワ、ボク、ギジンサン」 その正体は……ただ人間がダンボール箱を被っただけ!! 一体何のためにこんなものを売ろうと!? 「ピッ、ポッ、パッ、ポッ、ピッ。 アー、モシモシ、『J・E』サンカネ?」 何か喋ってる。電話を掛けている……のだろうか? 「オタクノ『ビルダー・ベッド』ヲ10個、注文スルヨ。スグ、送ッテクレタマエ、ガチャ」 そう、ギジンさんは各家庭に潜り込むとその家から『J・E』に大量の商品注文を行う。 これでもう、いちいち注文を待たなくても確実に商品が売れるというわけなのだ!! なんという卑劣! っていうかどうひいき目に見てもうまくいくとは思えん!! それでも頭金・ゼロはひるまない。これで結局一台しか売れなかった『ビルダー・ベッド』の売り上げが何万倍にも膨れ上がる。 どうやら、クマちゃん抱き枕に釣られたのは全世界で714一人だったらしい。 何にせよ、これで『J・E』の企みは全て分かった。後は残った一つのカラーコンタクトレンズ型超小型爆弾で工場を爆破するのみ。 「さらばだ! 『頭金・ゼロ』そして『ギジンさん』!!」 「やめろおー!!」 「ヤ、ヤメロー!!」 ドッカーーーーーン!!! ゴゴゴゴゴゴゴ…… 凄まじい爆発に地下工場が震える。完全に崩れ落ちる前にコールと共に脱出しなければ。 戦車の時と破壊力に差がありすぎて不自然だが、今はとにかく急がねば! だが、地上へと繋がるエレベーターは定員一名。 地上まで二往復している時間はない!! どうする、ツーハン!? 最終回につづく 318 :ゲーム好き名無しさん:2014/09/16(火) 23 11 30.11 ID 088uup9x0 ■最終回 迷っている時間はない。ツー・ハンはコール一人をエレベーターに押し込んだ。 「コール、買いすぎには注意するんだぞ……」 上昇するエレベーターの中、コールは一人涙に濡れる。 「うう……ツー・ハン……」 ゴゴゴゴゴゴゴ……ドッカーーーーーン!!! 地下工場が爆発し、コールを乗せたエレベーターは地上に到達した。 そしてそこには……なぜかツー・ハンが居た。 コールの乗っていたエレベーターシャフトに足が引っ掛かり、そのまま地上まで連れて行かれたらしい。 今度は喜びの涙にむせび、スス汚れにも構わずツー・ハンへと抱きつくコール。 「……待て。定員一名のエレベーターなら、そのシャフトにもう一人乗っていてもやっぱり定員オーバーなんじゃないのか?」 714が鋭く突っ込んだ。 「714、俺は今回の任務で一つ学んだ」 「いや、私の質問に答えろよ」 「市民を騙して粗悪なガラクタを高値で売りつけるのはもちろん許せない罪だ。 だが、市民たちももっと粗悪かどうかを見極める目を養っていかなければならない。 いつかきっと、我々を必要とせずに、市民が自分たちの足で歩けるようになる日が来る。 俺はそれを信じたい」 それっぽい話でまとめに入るツー・ハン。 今回の件のどこにそんな教訓があったのかはサッパリだが、コールも同意見だった。 二人は714を無視し、これからどうするかなどを語り始めている。 「私の家で通販カタログの赤丸チェックをしない?」 「それでじっくり二人で住む家の家具でも探そうか」 「えっ……?」 ……などとイチャつきつつ二人は去っていき、714は一人放置された。 「ちょっと待て、納得いかんぞツー!」 「ツー・ハン!」 「アイデアスパイ、ツー・ハァァァァァァン!!!」 THE END 以上、これにてゴーストバベルはすべて終了です。 不慣れなもので、だいぶ冗長になってしまいましたが…… ちなみに、ツーハンの脚本は後に『ANUBIS』の監督を務める村田周陽氏で、後にラジオドラマにもなったようです。
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ブログ/2007年09月15日/メタルギア2 面白ろ無線 #blognavi
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METAL GEAR SOLID 2 前作から引き続いてる登場人物 スネーク・オセロット・オタコン・リキッド・スネーク・忍者・大佐 前作で名前だけ出てきて、今回登場する人 ゴルルコビッチ・ソリダス・スネーク・大統領 最後に1レスあらすじ貼ります。簡単な方読みたい人はそっちドゾ。 タンカー編(スネーク主役) 前作終了後、オセロットが二足歩行核兵器メタルギアのデータを全世界にばら撒いたため メタルギアは量産され、珍しい兵器ではなくなった。 ソリッド・スネークとオタコンは、反メタルギアを掲げるNGO団体フィランソロピーを設立。 世界中のメタルギアを破壊して回っているため、政府からはテロリスト扱いを受けている。 フィランソロピーはアメリカ海軍が、水中移動ができる新型メタルギア・RAYを開発したという情報を掴んだ。 HPでその情報を公開するため、メタルギアを運んでいる海兵隊の偽装タンカーにスネークが潜入。 時を同じくして、そのタンカーを、ロシアのゴルルコビッチ大佐率いる軍隊GRUが襲撃。 ゴルルコビッチ大佐はメタルギアRAYをロシアに持ち帰り、軍事国家としての再建をたくらんでいた。 大佐の娘、オルガと対面したスネークは彼女を麻酔銃で眠らす。彼女は妊娠中だった。 スネークはメタルギア・RAYの写真を撮るため船下部のメタルギア格納庫に潜入する。 ロシア軍は格納庫に突入、襲撃に同行していたオセロットが海軍司令官を射殺した。 同時にオセロットは、ゴルルコビッチ大佐も裏切り、いきなり撃ち殺した。 「メタルギアは我らのものだ。“愛国者”のな」 オセロットはメタルギア奪取のために、ゴルルコビッチ大佐らロシア軍を騙して襲撃させたのだ。 スネークは飛び出していった。スネークを見たオセロットの右腕は、突如おかしな動きを初めた。 そしてオセロットの口から飛び出したのは、リキッド・スネークの声と言葉。 「久しぶりだな兄弟!しばらく見ないうちに老けたな。…無理もない。 50代のビッグボスの遺伝子を使って作られた子供だ。最初から年を取っている。 お前の寿命は、せいぜいあと5~6年だな。俺はオセロットの体に乗り移り、まだまだ生きることができる!」 オセロットはフォックスに切り落とされた右腕に、リキッドの右腕を移植した。 その結果、たまにリキッドに意識を乗っ取られてしまうらしい。 「引っ込め!リキッド!」オセロットが自分を取り戻す。その体の中では壮絶な戦いがあるようだ。 オセロットはタンカーに仕掛けた爆弾を爆発させる。 オセロットはメタルギアRAYに乗り、タンカーを真っ二つにすると海に飛び込んでいった。 「…はい。タンカーは爆破、無事メタルギアを奪取しました。…大統領」 プラント編(雷電主役) タンカー沈没事件から二年後。船が沈没したマンハッタン沖には 漏れた原油を除去するための巨大汚染除去施設『ビッグシェル』が建てられた。 そのビッグシェルを、テロリスト「サンズ・オブ・リバティー(自由の息子達)」が占領。 視察に来ていた大統領や政府要人30人を人質にとり、ビックシェルを爆破すると脅迫。要求は300億ドル。 「サンズ・オブ・リバティー」のリーダーはソリッド・スネーク。 『伝説の傭兵』であり二年前のタンカー沈没事件の犯人である。彼はその事件で死んだと思われていた。 隠密特殊部隊FOXHOUNDの新米隊員「雷電」がビックシェルにこっそり単独で潜入。 任務は「人質の救助」と「テロリストの武装解除」 雷電は、シャドーモセス事件のシミュレーションVR訓練を受けており、実力は折り紙つき。 無線サポートは、大佐と、雷電の恋人ローズ。ローズは急遽、作戦に参加させられた。 無線でローズは言う「明日4月30日は何の日だか知ってる?」 政府正規軍SEAL10はヘリでビックシェルに潜入。大統領の救助に向かった。しかしあっけなく全滅。 雷電はテロリストの一人、吸血鬼ヴァンプに出会う。殺されそうになったところを SEAL10のただ一人の生き残り、プリスキン中尉に助けてもらう。 プリスキンは雷電の正体を一目で見抜く「そのスーツ…お前FOXHOUNDだな?あれは解散したはず…」 そして、雷電にテロリストの情報を教えてくれる。 今襲ってきた吸血鬼ヴァンプは、前アメリカ大統領ジョージ・シアーズが作った組織『デッド・セル』の構成員。 『デッド・セル』は2年前、リーダーが汚職の罪で囚われ獄死。冤罪にはめられたと怒ったデッドセルは、 政府組織としての活動から道を外し、テロ犯罪に手を染めた。半年前、政府にデッドセルは壊滅させられる。 生き残ったメンバーは、吸血鬼ヴァンプ、幸運の女神フォーチュン、爆弾魔ファットマンの3人。 そして、ゴルルコビッチの娘、オルガ率いるロシア軍隊と手を組み、今回の事件を企てた。 「ソリッド・スネークは二年前、自分が沈めたタンカー沈没事件で死んだ。死体のDNAで本人だと確定している」 プリスキンは首謀者スネークの死を断言、スネークの関与を否定した。 デッドセルはSEAL10の突入の報復を開始。ビッグシェル数箇所に爆弾を仕掛けた。 プリスキンと二手に別れ爆薬の解除を始める雷電。なんとかすべての爆弾を除去。 ところが、それに怒った爆弾魔ファットマンが、自分たちの目的も忘れ暴走を起こす。 ビッグシェル全てを破壊する爆薬をしかけ、雷電をじきじきに指名して呼び出した。 雷電はファットマンを倒し、仕掛けられた爆弾も解除する。 別行動しているプリスキンも順調に進入しているようだ。 サイボーグ忍者が現れた。銃を向ける雷電。 「グレイ・フォックスはシャドー・モセス島で死んだはずだが、お前は誰だ?」 雷電の質問に、忍者は「自分は“らりるれろ”の使者で、雷電のサポートのために潜入した」とだけ答えた。 そして、拉致された大統領の居場所などの情報を伝えると、あっというまに姿を消す。 その後、雷電は囚われている大統領のシークレット・サービスのエイムズと接触。 先ほどの忍者の話と総合すると、真実はこういうことらしい。 ここはメタルギアの開発施設。海上除染施設は偽装。原油汚染も、ここに建てるための嘘 大統領は、新型メタルギアの試運転をするために視察に来た。 テロリストは300億ドルの要求はしていない。 テロリストは、核を大気で爆発させて電磁波を起こし、デジタルネットワークを全て麻痺、世界を混乱に落とさせるのが目的 核を発射するには、大統領自らの意思で発射ボタンを押さなくてはいけない最先端システム 大統領は“らりるれろ”に反逆を起こし、テロリストに協力している可能性があり、エイムズはその監視役も担っていた。 エイムズが急に声を潜めた。「ソリッド・スネークが来たぞ…!」 ガラスの向こうにソリッド・スネーク、オセロット、オルガのシルエットが浮かぶ。 雷電は、3人の会話を収音マイクで盗聴。 大統領は核発射システムを稼動させてしまったようだ。 あと一時間後に再度大統領自身が確認コードを打ち込めば発射システムは完了、大統領は殺されるという。 ソリッド・スネークは、「この作戦をアウターヘブンの再来にする」と宣言した。 ここでエイムズが急に心臓発作を起こし、死んでしまう。 オセロットが兵を連れ、部屋に入ってきて、雷電は囲まれてしまう。 そこへ忍者が飛び込んできてくれ、雷電を逃がしてくれる。 ここでテロリストについてのまとめ(わかりづらいと思うので) 首謀者はソリッド・スネーク、ただし本物のスネークかどうかは不明。 オセロット。右腕はリキッドのもの。 オルガ。ロシア兵のリーダーでゴルルコビッチの娘。ここの警備はロシア兵がしている 『デッド・セル』前大統領に作られた組織。構成員は幸運の女神フォーチュン、吸血鬼ヴァンプの二人。 爆弾魔ファットマンは、仲間を裏切り、勝手に雷電に闘いを挑んで死亡。 大統領がいるエリアに向かうため橋を渡る雷電。プリスキンから無線がはいる。 プリスキンはヘリを見つけ、30人ほどいる人質の救出に向かってくれるという。 ヘリはプリスキンの相棒が運転しているらしい。すぐ頭上をそのヘリが飛んでいった。 互いの検討を祈り、合図を送りあう二人。 そこにソリッド・スネークを名乗るマントの男が現れ、雷電に襲い掛かかった。 ヘリが近づいてきて、身を乗り出したプリスキンが銃を乱射して助けに入った。 「離れろ!雷電!そいつはスネークじゃない!!」 マントの男は、プリスキンに向かって叫んだ。 「兄弟よ。やはり現れたか!オリジナルは私だということを証明してやろう!スネーク!」 「やめろ!お前はビッグボスではない!ソリダス!」 マントの男ソリダス・スネークは、戦闘機を呼び出し、飛び乗るとヘリに襲い掛かった。 事態がよく飲み込めないまま、雷電はソリダスの乗った戦闘機をスティンガーミサイルで撃ち落す。 ソリダスは左目を負傷。一旦、引くことにしたらしく、去っていった。 「あんたが…ソリッド・スネーク?」雷電はプリスキンと名乗った男に聞いた。 「そうだ」「でもタンカー事件で見つかった死体は?DNA鑑定でスネークだと確定していると」 スネークの相棒のオタコンが割って入った。 「あれはある機関に保存されていたリキッド・スネークの遺体だよ。DNA配列もまったく同じなんだ」 ひき続き、二組は行動を開始した。 オタコンとスネークは負傷したヘリの修理、雷電は大統領を助けに行くことに。 雷電は大佐に無線。 「大佐!気づいていたんだろう?なぜプリスキンがスネークだと教えてくれなかったんだ!」 「彼のことは作戦のシミュレーションには入っていなかった。任務を続けろ、雷電」 「そんな…!あんたはシャドーモセス島でスネークと一緒に戦ったじゃないか、 スネークという男のことは、アンタもよくわかってるはずだろう!?」 怒る雷電だったが、大佐は作戦を遂行しろという機械的な返事を言うだけで、雷電の抗議をスルー。 大統領が監禁されている部屋に潜入した雷電。大統領は核発射に協力した理由を語った。 飾り物であることに嫌気が差していた大統領は、核発射を盾に“愛国者達”に入ろうとした。 “愛国者達”とは、アメリカを裏で牛耳ている権力者たちのことで、 12人の老人からなる『賢人会議』というものが“愛国者達”の統一をしている。 この国の動向は、政治も、大統領の人選も、すべて彼らに操られており、 大統領選挙も民衆を騙すために作られた、ただの演出だという。 “愛国者達”のメンバーが誰なのかは完全なトップシークレットで、大統領も知らない。 “愛国者達”はその存在が、世間に漏れることを恐れていた。 しかし科学は発達。民間人が個人で発信するデジタル情報までは、遮断できない。 “愛国者達”は、それさえも掌握するため、全世界のデジタル情報処理に乗り出した。 そして、ビッグシェルで、超大規模デジタル情報処理システム『G.W』を開発。 G.WはAIを駆使し、世界に氾濫する情報をすべて検問し、不要な情報を削除できる。 そのG.Wを内部に持つのが新型メタルギア。それは要塞型で、このビッグシェルの下部そのものを指す。 数千のミサイル発射能力があり、G.Wで全米の兵器情報の把握もできる。 おまけに2年前に海軍が開発したメタルギアRAYを量産、25機のRAYに周りを護衛させるという。 世界最高規模の兵力とデジタル能力を持つ要塞型のメタルギア。その名も『アーセナルギア』 ソリダスは核発射のボタンを押させるために大統領を利用した。 彼は本気で核を発射させて“愛国者達”を引きずり出し、戦争を起こす気なのだ。 ソリダス・スネークとは…前アメリカ大統領、ジョージ・シアーズ。 『恐るべき子供達』の3人目のスネーク。“愛国者達”は彼を気に入り、大統領の駒にした。 しかし4年前、ソリダスは“愛国者達”に内密で、リキッドをそそのかし、シャドーモセス事件を起こした。 これが”愛国者達”の怒りを買い、大統領から降ろされた。ソリダスは「病死」する予定だったが オセロットの手を借り、地下に逃げた。(ソリダスだけは50歳くらいの外見) 大統領は、FOXDIEを基に作られたコンピューターウイルスの入った光ディスクを雷電に渡した。 アーセナルギアはもうじき稼動を始めてしまう。 これをエマというG.Wを開発した天才システムプログラマに使わせれば、 アーセナルギアを停止させる事ができるという。 そして自分が死ねばもう核発射はできなくなる。自分を殺してくれと雷電に頼む。 そこにオセロットが現れ、「しゃべりすぎだ」と大統領を射殺してしまう。 大統領を殺せば核発射はできなくなる。しかしアーセナルギアには水爆も完備されている事がわかった。 こっちは核とちがい、解除コードなしで発射できる。しかも核と変わらない被害を引きこせる。 雷電はスネークと無線会話。タンカー事件の真相を聞く。 海軍は、政府の反対を押しきり、独自にメタルギアRAYを作った。 “愛国者達”はそれを横取りし、ここにアーセナルギアを建てるため、 この場所を狙って、タンカーをオセロットに襲わせた。 そしてタンカー沈没の犯人にしたてあげるため、スネークをメタルギアRAYの情報でおびき寄せた。 タンカー事件も全て、“愛国者達”に仕組まれた罠だったのだ。 監禁されていたエマを発見。エマはオタコンの血の繋がらない妹だった。もう10年以上会っていないらしい。 仲はものすごく良かったが、オタコンの父親が自宅プールで死亡。一緒にエマも溺れ、死に掛ける。 プールを見下ろす部屋にいたオタコンは、エマの助けを呼ぶ声を無視。 事故後、オタコンは、エマとエマの母親を置いて家出。エマはオタコンを憎んでいた。 雷電はスネークと合流。エマをコンピュータールームに連れていき、ウイルス作動を任せることに。 連れて行く途中で、吸血鬼ヴァンプが襲い掛かかり、エマを刺す。 雷電はヴァンプを銃殺。スネークがエマを救出。 エマは怪我を押して、コンピューターを設定、G.Wにをウイルスを植えつける。 傷は深く、助かる見込みが無い。ヘリの修理を終えたオタコンが駆けつけてきた。 エマは「妹ではなく一人の女としてお兄ちゃんが好きだった」と告白。死んでしまう。 オタコンは泣きながら、エマに謝る。 プールでエマが助けを呼んだとき、オタコンはエマの母親と関係を持っていて、聞こえなかった。 父親の水死は事故ではなく、自殺だった。(エマを道連れにした心中?) 良心の呵責に耐えられず、オタコンは家出。 まだ子供だったエマは、オタコンが自分を捨てたと思い込み、ハッカーになった兄を追って、 コンピュータープログラマの道に進んだ。そしてG.Wを開発したのだ。 コンピューターウイルスは90%の稼動で緊急停止。 ウイルスには、なんらかの改竄が加えられていた。どうやら失敗したらしい。 アーセナルギアは稼動を始めてしまった。ビッグシェルの上部建物部分が崩壊を始めた。 悲しんでいる暇は無い。オタコンは修理したヘリで、建物内に残された人質を岸まで運んだ。 雷電とスネークは、アーセナルギアへ進入し、内部から破壊することに。 アーセナルギアへの出入り口はぴったり閉められ、入る隙は見つからない。 外側からの破壊はその規模、その装甲から言って無理だろう。 そこへスネークの合図で忍者が現れ、雷電に襲い掛かった。 忍者はその顔をあらわにした。それはテロリストの一員でロシア兵のリーダー、オルガだった。 「スネーク!どういうことだ!」スネークはニヤニヤしている。オルガはたやすく雷電を気絶させる。 雷電は素っ裸で拷問機械に拘束される。 ソリダス・スネークがやってきた。「久しぶりだな、ジャック」雷電の事を本名で呼んだ。 「さっきはFOXHOUNDのスーツを着ていたから気づかなかったよ。私のことを思い出したか?」 ソリダスが言うには、雷電は昔、ある国の内戦で『切り裂きジャック』として名をはせた少年戦士だったという。 その才能にソリダスは目をつけ、アメリカに連れ帰り、傭兵として育て上げた。 そして急に『切り裂きジャック』は姿を消した。まさか“愛国者達”のもとにいたとは…ソリダスは言った。 雷電はさっぱり覚えが無いと首を振る。ソリダスは意味深に笑うと去っていった。 恋人ローズと無線で会話。(体内ナノマシン経由なので、無線機は要らない) 雷電はソリダスが言ったことは真実だと打ち明ける。 「ソリダスと話して全部思い出した。俺は殺人鬼だ。物心ついたときから銃を持って人を殺していたんだ。 君がプロポーズを待ってたのは気づいてた。でも俺は君と一緒にいる資格は無い。別れよう」 ローズはうろたえるが、どんな過去も受け入れる、一緒に生きていきたいと訴える。 オルガがやってきた。オルガは生まれたばかりの赤ん坊を“愛国者達”に奪われており、 このテロに参加して、内部から雷電のサポートをするよう命令されていたのだという。 スネークと手を組んだのはついさっき、スネークからタンカー事件の真相を聞いてからだという。 雷電を捕まえたのは、雷電を内部に入れるため、そしてその騒ぎに乗じてスネークも無事潜入した。 オルガが拘束を解いとくれて、雷電は、前を隠しながら素っ裸で逃走。 大佐が無線をかけてきた「雷電!ににににに任務をつつつ続けるんだ」 電波状況が悪いらしく言葉が明瞭でない。 「わかってる、これからスネークに会って装備を受け取る」 「彼は作戦のシミュレーションには入ってない!ににににに任務をつつつつつt」 大佐の様子がおかしい。 「雷電!いますぐゲームの電源を切るんだ!これはゲームだ!ゲームなんだ!」 「大佐?」ワケワカメな雷電。 そして大佐は雷電が3歩歩くごとに無線を入れてきては意味不明な言葉を口走るようになる。 「私は前世でアメリカシロヒトリだったんだ。あwせdrftgyふじこlp!!!」 雷電は「大佐はどうしたんだ?そばにいるのか?」とローズに無線して聞く。 ローズは大佐とは一度も会ったことが無い。ずっと別の部屋で無線サポートしていると言う。 そういえば雷電も、モニター越しでしか大佐と会ったことが無い。 と、そこでローズが、私は“愛国者達”に命令されて2年間あなたの監視をしていたと衝撃の告白。 雷電の好みを偽装して、自分に惚れさせた。フェデラルホールでの出会いも偶然ではなく必然。 「全て嘘だったってわけか!」怒る雷電。 あなたにもう嘘はつきたくないから告白した、本気でジャックを愛している、と言い張るローズ。 ローズは「あなたの赤ちゃんがお腹にいるの!」と叫ぶが、雷電は無線を切る。 スネークが迎えに来た。装備と日本刀を渡される雷電。ふたりは、奥へ進んでいった。 雷電は無線でオタコンに、「大佐」について調べてくれと頼む。 オタコンは迅速に「大佐」について調べてきた。 大佐からの無線はアーセナルギアの内部コンピューター『G.W』から直接送られてきていた。 つまり、なんと「大佐」とはG.Wが作ったAI。大佐がおかしなことを言い出したのは、 コンピューターウイルスが、効き始めたからかもしれない。 「そんな馬鹿な!」驚く雷電。 オタコンが言うには、雷電に注入された体内ナノマシンなら、大佐の姿や声を 雷電の脳にいくらでも作り出すことができるという。 大佐がまた無線してきた。「大変だ!ローズ君が拉致された!」 そこになぜかローズの悲鳴も挿入される「たすけてーらいでんーきゃあー」 スネークが割って入ってくる。「雷電、落ち着け!これはAIだ!大佐は現実じゃない!」 雷電の心に不安がよぎる。まさか…ローズもAI? 大佐だけではなく、ゲームとしてのMGS2にも何らかの異常が見受けられるようになる。 (戦っている最中にコンティニュー画面になったり、内部の名称が千葉県船橋市とかになったり) 因みにこれは後に製作スタッフが遊びで入れたと証言 幸運の女神フォーチュンが現れた。 タンカー事件でオセロットが殺した海軍司令官は父親で、彼女は犯人がスネークだと信じ込んでいる。 フォーチュンはスネークとの対決を望んだ。スネークは要求に応じ、雷電をひとりで先に行かせた。 雷電はアーセナルギアの屋上へ出た。ビッグシェル建物部分はすべて崩れ落ちて周りは海が広がっていた。 そこにソリダス・スネークがいた。ソリダスは言う。 「お前は“愛国者達”が作ったS3計画の第一号なのだ。我が息子よ」と。 シャドーモセス事件後“愛国者達”はソリッド・スネークのような屈強な戦士が欲しくなった。 そしてG.Wを駆使して、実際に作り出そうとした。それが『Solid Snake Simulation』計画。 少年戦士として名をはせたジャックに目を付け、ソリダスの元から連れ出し、過去の記憶を消した。 そしてシャドーモセス事件のシミュレーションVR訓練をさせて、新たなソリッド・スネークに作り変えた。 FOX HOUNDもとうに解体している。大佐も、FOXHOUNDも、『雷電』という戦士も、何もかもすべてが “愛国者達”がG.Wで作り出したまやかしなのだ。 「死ね、ジャック」ソリダスの合図でメタルギアRAYが襲ってきた。 ここには25機もあるという。数台破壊したがきりが無い。 そこにオルガが雷電を助けるために飛び込んできた。 「あなたが死ねば、私の子供も死ぬようにプログラムされているの!あなたは生きて!」 オルガはソリダスの凶弾に額を撃ち抜かれて死んでしまう。 高らかに笑うソリダス。 ところが、周りを取り囲んでいたメタルギアRAYが突如ショートを起こし、動かなくなってしまう。 オセロットがあわててやってきた「ウイルスが作動してしまいました!G.Wが崩壊をはじめています!」 そこに、フォーチュンがスネークを拘束して連れてきた。スネークは負けてしまったらしい。 雷電もソリダスにつかまり、手錠をかけられる。 フォーチュンがこれからどうするのか、ソリダスに聞く。 「アーセナルギアは最初からお前らにくれてやるつもりだった。好きに使え。私の目的は他にある」 ソリダスの目的とは、G.Wのデータにある“愛国者達”の名簿。 デッドセルがアーセナルギアで水爆を発射して、騒ぎを起こしている間に これを見つけ、“愛国者達”を殺しに行くつもりらしい。 G,Wは停止してしまったがまだ手はある、と自信たっぷりに言った。 「茶番は終わりだ!」突如オセロットが笑い出し、計画の真実を話し出した。 「ソリダス、お前が自分の意思で起こしたと思い込んでいるこのテロは、 それ自体が“愛国者達”の仕組んだ演目だったのだよ」 オセロットが言うには、S3計画とは、シャドーモセス事件のVR訓練の事ではない。 このテロこそがS3計画、シャドーモセス事件を模したソリッド・スネークを作り出すための演習。 エイムズはナノマシンを使って心臓発作を起こさせた、ウイルスもFOXDIEを基に作られた、 忍者もオセロットの指示で、オルガを扮装させた。 デッドセルは、シャドーモセス事件で言うFOXHOUNDの役割、 選ばれた理由はFOXHOUNDと同じく、超能力を持つメンバーがいたから。 わざわざリーダーを冤罪で捕まえて殺し、政府に対して怒り狂うように操作した。 そして、雷電がスネーク役に選ばれたのは、ソリダスと雷電の関係が、 ビッグボスとソリッド・スネークとの関係に酷似していたから。(傭兵と、その育ての親) “愛国者達”の狙いは、誰でもソリッド・スネークになれるシステムを作る事。 このテロはそのデータを採るための壮大な演習。雷電はその実験体。 そして、オセロットはコンピューターウイルスの改竄についても明言。 ウイルスは、G.Wの中から“愛国者達”のリストを消すよう改変が組み込まれていた。 もう、デジタルネットワークのどこを調べても“愛国者達”の足跡は見つからない。 「お前らは“愛国者達”の手の内で踊らされていただけなのだよ! …本物のソリッド・スネークが現れたのが唯一の誤算だったがな」 ソリダスとフォーチュンは激昂し、オセロットに襲い掛かるが、 “愛国者達”に与えられたナノマシン電磁波兵器により、オセロットは無敵状態になっていた。 オセロットはフォーチュンを撃ち殺し、一機だけ動くメタルギアに乗り込んだ。 と、オセロットの右腕が、ピクピク動き出した。そして、オセロットは叫んだ。 「兄弟たちよ!!俺はこの時を待っていた!俺は“愛国者達”を殺しに行く!」 「リキッドか!?」 リキッドは、右腕の移植の後、オセロットを“愛国者達”のスパイになるよう意識を操作した。 そして“愛国者達”の情報を集めたのだという。 しかし、完全な覚醒のためには、スネークの存在が必要だった。 リキッドは、このS3計画にスネークが来るよう、フィランソロピーに情報を流した。 (スネークが近くにいないとオセロットを乗っ取る力が出てこないらしい) メタルギアに乗り込むと、リキッドは高らかに宣言した。 「蛇は一匹でいい。ビッグボスは一人で十分だ!俺はお前たちを殺す!」 手錠をぶっちぎり、両手が自由になったスネークが飛び掛っていった。 メタルギアRAYは、海に飛び込んだ。スネークもあとを追いかけ、海に飛び込んでいった。 アーセナルギアが暴走を開始。マンハッタンの街中に飛び込んでしまう。 雷電とソリダスは、フェデラルホールの屋上に投げ出される。 ソリダスは、アメリカに自由をもたらすつもりだったという。 ビッグボスの息子として作られたスネーク3兄弟は、子をなす事ができない。 ソリダスは人の記憶、歴史に残る事で、自分の存在を後世に伝えようとした。 だから“愛国者達”の情報規制だけは、許すことができなかった。記録や記憶を操作される未来に自由は無い。 “愛国者達”の情報は、雷電の体内ナノマシンにまだ残っている。 ソリダスはそれを奪うため、雷電に襲い掛かってきた。雷電は日本刀でソリダスを倒す。 大佐のAIが、無線を入れてきた。「まさか、G.Wは停止したはず!?」「我々はどこにでもいるのだよ、雷電」 “それ”は、S3計画とは正確にはSelection for societalSanity(社会思想健全化のための淘汰)だと教え、 そして、延々と人類のおろかさを嘆いた(電波の入った説教みたいなもの。ゆんゆん) 雑踏。戦闘スーツに日本刀という姿で歩く雷電だが、なぜか人々も警察もスルー。 スネークがいつの間にか現れ、肩を叩いた。 リキッドはメタルギアで去ってしまったらしい。しかし、発信機をつけたので居場所はわかる。 ウイルスを仕込んだ光ディスクもコピーを取っていたので、 それを調べれば、ウイルスが削除したがった“愛国者達”の情報が出てくると言う。 一緒に戦うとスネークに言う雷電だったが、スネークは 「お前は生きろ。お前が生きればオルガの子は死なない。オルガの子は俺が助ける」 と言うと、肩を叩いて雷電を促した。 視線の先にはローズがいた。ローズはAIじゃなかった。現実に存在していたのだ。 振り返ると、スネークの姿はもうなかった。 「今日、何の日だか思い出した?ジャック」「ああ。俺と君がここで出会った日だ」 抱き合うローズとジャック。ローズはお腹をさすっていた。 ●ゲーム終了画面。スネークとオタコンの会話。 「スネーク、ウイルスの解析は終わったよ。“愛国者達”たちの情報もわかった。 12人いる。実はフィランソロピーの出資者もその中にいるんだ」 「なんだって?…オタコン、それで、そいつらはどこにいるんだ?」 「マンハッタンにいたのは確実なんだけど。……もう死んでいるんだ。全員…」 「何?いつ死んだんだ?」 「それが…100年前なんだ」 METAL GEAR SOLID2 -SONS OF LIBERTY- END
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独房からの脱出 メタルギアソリッド ピースウォーカー/攻略に戻る ■独房 イベント発生 IDカードを使い、扉を開けましょう。 目的地のエレベータは警戒が強いと乗れないので注意。 追加/訂正/コメント等 名前 コメント
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登録日:2011/08/12(金) 20 07 31 更新日:2024/03/19 Tue 18 23 07NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 KONAMI MSX2 OILIX OILIX ←現実で欲しい微生物 ←藻で良ければ Wii グレイ・フォックス ゲーム コナミ ソリッド・スネーク タップコード バケツ ビッグボス マクドネル・ミラー メタルギア メタルギアシリーズ ロイ・キャンベル 名作 続編 METAL GEAR 2 SOLID SNAKE(ソリッド・スネーク) 1990年7月20日発売の、コナミ製MSX2用ゲーム。 METAL GEARの続編。 概要 前作の大ヒットを受けて制作されたメタルギアシリーズの第2作目。 敵兵の視界範囲の拡大、以後おなじみとなるレーダーの実装などシステムなどが改良され、前作と同じく国内外で高い人気を誇る。 次回作のメタルギアソリッドで名前が出てくる「ザンジバーランド事件」を描く。 ストーリー 1990年代後半、世界は安定化の時代を迎えようとしていた。 冷戦は終わり、米ソ、中ソなどの大国間の雪解けに始まり、各地の地域紛争も和解、緩和に向かい、もはや核兵器の脅威も過去の産物と化していた。 しかし、平和を好まない者たちもいた… ソ連、中国、中近東に隣接する小国、ザンジバーランドに軍事政権が樹立。 ザンジバーランドは世界各国の廃棄用核兵器貯蔵庫を襲撃、未廃棄であった核兵器を奪い、世界で唯一の核武装を遂げた後、隣国に対して無差別侵攻を開始したのである。 核保有を放棄した世界に再び「核の脅威」が芽を出そうとしていた。 一方、30年は持つといわれた地球の石油資源の枯渇が予想以上に早く訪れ、石油に代わる安全な代替エネルギーが得られないまま世界は深刻なエネルギー危機に直面していた。 そんな中、チェコの生物学者キオ・マルフ博士によって、高純度の石油を精製するという微生物「OILIX」が発明され、それを巡って世界は再び緊張状態に移行。アメリカの学会に出席するためにチェコを離れたマルフ博士は渡米中、ザンジバーランドに拉致されてしまった。 ザンジバーランドは核兵器と「OILIX」によって軍事優位を確保しようとしているのである。 わずか数ミクロンの微生物が世界を動かそうとしている…。 前作の後、隠遁生活を送っていたソリッド・スネークに、再び任務が下った。 OPERATION INTRUDE F014 ザンジバーランドに潜入、拉致されているチェコの生物学者キオ・マルフを奪取せよ ●登場人物 ○スネークと協力者たち ソリッド・スネーク 前回の事件でFOXHOUNDの名を一躍世界に知らしめたが、現在は除隊している。しかしキャンベルの要請で再び任務につく。 ロイ・キャンベル 前回で裏切り者と明らかになったビッグボスに代わる、FOXHOUND総司令官。 スネークを呼び戻し、作戦中は無線でサポートする。 周波数は当初は140.85だが途中で変更する。その周波数は次回作でも採用されたあの方法で伝える。 ホーリー・ホワイト スネークの一月前に潜入していたフリーの女性ジャーナリスト。スネークを無線サポートする。 マクドネル・ミラー FOXHOUNDのサバイバル教官。 ピースウォーカーのデートミッションでビッグボスとイチャイチャしてたカズヒラ・ミラーその人。 スネークを無線でサポート。彼がいなければ、スネークは硫酸のトラップを越えられなかっただろう。 第四の壁を破ったプレイヤーへの激励はこの頃から健在。 ジョージ・ケスラー 世界の様々な傭兵部隊に参加していたが、ザンジバーランド独立戦争にて負傷し、以後は戦争情報屋となる。 スネークを無線で(ry。主にボス戦解説を担当する後のナスターシャやシギントのようなポジション。 ヨゼフ・ノルデン(復刻版ではヨハン・ヤコブセン) マッドナー博士の友人の動物学者。国際動物保護官としても知られる。 ザンジバーランド内に多く生息する動物達の習性を教えてくれる。 大食いでもありわざわざスネークに「ピザを注文した」と報告してくる。 ナターシャ・マルコヴァ(復刻版ではグスタヴァ・ヘフナー) チェコ秘密警察(STB)の諜報部員。マルフ博士を護衛していたところ、彼と共にザンジバーランドへ拉致された。 女性しか入れないあの場所でスネークと対面した。 元プロフィギュアスケート選手で、1988年のカルガリーオリンピックにて西側の男と恋に落ちるが、 当時冷戦真っ最中であったため亡命が叶わなかったらしいが…? キオ・マルフ チェコの生物学者で、革新的な微生物「OILIX」を発見、改良していた。 また、ゲームマニアである。 チェコ語とスロバキア語しか話せない。 ペトロヴィッチ・マッドナー(復刻版ではドラゴ・ペトロヴィッチ・マッドナー) 前作で捕らわれていたメタルギアの開発者。 マルフ博士の親友であるが、英語とロシア語しか話せないので会話は出来ない。 娘のエレンがスネークのファンになって結婚しないでいるらしい。 ○ザンジバーランドの傭兵達 ブラック・カラー(復刻版ではブラック・ニンジャ) NASAの極秘プロジェクト「対地球外環境特殊部隊」出身の忍者。 とある実験によって生まれた兵士で、特殊なアーマーと人体改造で超人的な身体能力を備えている。 その正体は前作でスネークをサポートし、途中で死亡したと思われていたカイル・シュナイダー。 ランニングマン 元オリンピックの短距離走選手。 ハァ‥ハァ‥速いだろう? ウルトラボックス(復刻版ではフォー・ホースメン) 元SAS、GSG-9、UDT出身者で構成された密室専門の4人組暗殺部隊。 エレベーター内でスネークを強襲する。 レッド・ブラスター スペツナズ出身の暗殺者。 ブービートラップとグレネードを使用する プレデター(復刻版ではジャングル・イーブル) レックス・コマンド出身のハンター。 ジャングルでのアンブッシュの天才で、たった一人で二つの中隊を壊滅させたと言われる。 ナイトサイト(復刻版では、ナイト・フライト) 伝説のゲリラ部隊"ウィスパーズ"の生き残り。 最新のカモフラージュスーツと全く発砲音の発生しない"ウェイ・ション・ショウ・チャン"という銃を使用し、 高レベルのステルスを実現している。 以下ネタバレ メタルギア改D ザンジバーランドで開発されたメタルギア。 学会から追放されたマッドナーがビッグボスと協力したことによって開発された。 起動すらしていなかった前作のTX-55メタルギアとは違い、機銃やミサイルで攻撃してくる。 しかし相変わらず脚部が弱点。 グレイ・フォックス アウターヘブン蜂起の後、行方をくらましていたFOXHOUND隊員。 本作ではビッグボスと協力しザンジバーランド騒乱に携わっていた。 作中ではメタルギア改Dでナターシャ(グスタヴァ)を殺害したり、ファンの一人を名乗ってスネークを誘き寄せていた。 終盤でスネーク相手にもメタルギアで戦いを挑むが敗北。 メタルギア戦で装備が燃え尽き、丸腰となったスネークと地雷原で殴り合いの決闘を挑んだ。 ナターシャ(グスタヴァ)の恋人でもあり、意識を失う直前にそのことに気が付いた。しかしMGS以降その事には触れられない。何故だ。 ビッグボス ザンジバーランドの総司令官。 ザンジバーランドを築いたのは、かつてスネークがアウターヘブンで倒したはずのビッグボスだった。 ビッグボスはスネークに敗れた後、性的絶頂義体化(いわゆるサイボーグ化)して延命していたのだ。(*1) ザンジバーランド騒乱を引き起こした理由は、自分のような戦場でしか生きられない者の為に戦争を起こし続ける為であるという。 スネークに対し、「おまえたち(傭兵)の欲求を唯一、満たしてくれるものは権力でも金でも、SEXでもない。ただひとつ・・・WAR【戦争】だ!」と豪語する。 また戦災孤児たちを引き取り、兵士として育て上げ、次の戦場に送り込み新たな戦災孤児を生む…という工程で戦争を繰り返し続けようと計画している。 そのためザンジバーランド内には多数の子供がうろついており、ビッグボスは「片目のおじちゃん」と呼ばれている。 全ての装備を失ったスネークの前に現れるが、百円ライターとラッカースプレーを組み合わせた即席の火炎放射機に倒されたのだった。 ちなみに、この即席火炎放射器の方法だが、現実では結論的には威力や火力が劣るため武器として使うには全く意味が無い。寧ろ自身に引火して大火傷する可能性もあるので、このアニオタWikiを見ているよい子は真似してはいけない。 余談 グレイ・フォックス関係で語られることの多い本作だが、ザンジバーランドの名前自体は何故か後々あまりスポットを当てられない。続編でビッグボスの息子達がこぞって再興を目論むのもアウターヘブンである。もっとも、アウターヘブンは「天国の外側」という概念なのに対して、ザンジバーランドは一地名でしかないので当然ともいえるが。 本作から無線通信画面ではスネークと通信相手の顔グラフィックが表示されるようになったが、そのグラフィックは今と違って写実的…というか実在の俳優がモデルになっている。例を挙げるとスネークはシルベスター・スタローン、ビッグ・ボスはショーン・コネリーといったところ。移植版では肖像権の配慮のためか、新川洋司のイラスト準拠のドット絵に変更されている。 本作には劇中にも登場したメタルギア改Dの他にメタルギアG(量産型メタルギア・グスタフ)が登場する予定だったが、データ容量の関係で没になってしまった。設定上は改D同様マッドナー博士が開発した局地戦での歩兵支援用重歩行戦車で、改Dから軽量化のため核モジュールを取り外し、代わりにセンサー類を強化している。先述通り没になった機体だがコンセプトである「メタルギアによる歩兵支援」は、後に月光で実現することとなる。 スネーク「こちらスネーク…潜入ポイントに到着」 キャンベル「スネーク…相変わらず、時間通りだな。よし…『OPERATION INTRUDE F014』開始。もう一度確認する。君の任務はアニオタwikiに潜入、荒らされている項目を追記・修正すること」 BEFORE:METAL GEAR METAL GEAR SAGA CONTINUES―GENE(遺伝子) NEXT:METAL GEAR SOLID △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ドーモ、スネーク=サン、ブラックニンジャです -- 名無しさん (2014-05-15 20 22 16) これやったことある人はPWでミラーが後で裏切るんじゃねぇかとドキドキしたハズだ… -- 名無しさん (2014-05-15 21 02 46) ↑Vの終盤で裏切るんじゃね? -- 名無しさん (2014-12-28 03 59 38) ↑FoxHOUNDの司令官を一作目で務めていて、ミラーもこの頃部隊の鬼教官として辣腕振るってたから少なくとも表向きは敵対関係じゃないはず -- 名無しさん (2015-02-08 10 22 49) ↑とは言っても愛国者達と繋がってるしな、どこで袂を分かったんだろ? -- 名無しさん (2015-07-04 06 35 29) どうもミラーは愛国者とは関係ない立ち位置だったみたいだな、各人の立場や勢力はそう単純じゃ無いみたいだ -- 名無しさん (2015-10-21 04 05 59) 1で倒されたのがヴェノム(影武者)で、2で倒されたのが本人だと思えばいいのかな? -- 名無しさん (2015-10-21 08 38 15) ↑そうだよ -- 名無しさん (2015-11-05 01 26 42) ザンジバーランドはザ・ボスの戦死地に建てられたから、ボス的には息子たちがこぞって再興目論んでるヘブンよりも思い入れあるのよね -- 名無しさん (2015-11-05 01 28 02) シリーズ最高傑作と信じて疑わない。といっても遊んだのはサブシスタンス付属の復刻版だけだけど。MGS1が完全にこれの焼き直しとわかって衝撃を受けた -- 名無しさん (2017-02-10 22 35 00) リメイクしたらボスのサイボーグ設定はなくなって、ソリダスのパワードスーツのプロトタイプを着用とかになりそうやね 年齢的に前作で経験積んだソリッドの相手はいくら勝利のボスとはいえキツいだろうし -- 名無しさん (2019-05-28 00 22 46) あとはミラーのポジションが気になるところ 基本的に飄々と振る舞うけど、ボス関連ではTPPの頃のテンションになるとか? -- 名無しさん (2019-05-28 00 24 21) 今リメイクするなら、フォックスの戦闘スタイルは忍者ひいてはヌル時代の物かな -- 名無しさん (2019-05-30 12 24 32) MG2と言えばMGA2!関連カードが強すぎる!…が、集められるのは2週目から -- 名無しさん (2021-05-27 21 39 36) 復刻版のキャラデザはMGS寄りのデザインだったな。 -- 名無しさん (2021-10-10 01 31 55) 名前 コメント
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小ネタ ◆1発で眠らせる 敵兵の背後から尻を狙って麻酔銃を撃ち、うまく命中すると1発で眠ります。 反応が面白いので、狙ってみると良いでしょう。
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・あ行 ・か行 ・さ行 ・た行 ・な行 ・は行 ・ま行 ・や行 ・ら行 ・わ行 ま行 ま~ MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds(マーヴル VS. カプコン 3 フェイト オブ トゥー ワールド) マーセナリーズ2 ワールドイン フレームス マーベル アルティメット アライアンス MicroBot マイケル・ジャクソン ザ・エクスペリエンス マインドジャック 魔界戦記ディスガイア3 魔界戦記ディスガイア4 マクロス30~銀河を繋ぐ歌声~ マジック:ザ・ギャザリング デュエル・オブ・ザ・プレインズウォーカー 2012 魔女と百騎兵 魔人と失われた王国 マスエフェクト 2 ボーナスコンテンツコレクション マスエフェクト 3 街スベリ 街ingメーカー4 MAX ANARCHY(マックス アナーキー) マックス・ペイン3 MASSIVE ACTION GAME(MAG)/マッシブ アクション ゲーム Matt Hazard Blood Bath and Beyond MAFIA II(マフィアII) マブラヴ マブラヴ オルタネイティヴ マブラヴ オルタネイティヴ トータル・イクリプス まもるクンは呪われてしまった!~冥界活劇ワイド版~ マリシアス MARVEL VS. CAPCOM 2 New Age of Heroes み~ Me&My Pet(ミー&マイペット) ミスト オブ カオス ミッキーマウス キャッスル・オブ・イリュージョン Midnight Club Los Angeles(ミッドナイト クラブ ロサンゼルス) 宮里三兄弟内蔵 SEGA GOLFCLUB ミラーズエッジ みんなでスぺランカー みんなでスペランカー ブラック みんなのGOLF 5 みんなのGOLF 6 みんニャのパターGOLF む~ Moveでパーティ MOON DIVER(ムーンダイバー) 無限回廊 -序曲- 無限回廊 光と影の箱 無双OROCHI Z 無双OROCHI2 無双OROCHI2 Ultimate め~ 迷宮塔路レガシスタ メガゾーン23 青いガーランド メジャーリーグベースボール2K7 メジャーリーグベースボール2K8 2KSPORTS MAJOR LEAGUE BASEBALL 2K10(MLB 2K10) Major League Baseball 2K11(メジャーリーグベースボール 2011) Major League Baseball 2K12(メジャーリーグベースボール 2012) メタルギア ソリッド HD エディション メタルギア ソリッド ピースウォーカー HD エディション メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット/MGS4 (METAL GEAR ONLINE/MGO) METAL GEAR RISING REVENGEANCE(メタルギア ライジング リベンジェンス) メダル オブ オナー メダル オブ オナー ウォーファイター メダル オブ オナー エアボーン メトロ ラストライト メモリーズオフ6 Complete メモリーズオフ ゆびきりの記憶 メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~ も~ 萌え萌え大戦争☆げんだいばーん ++(ぷらすぷらす) MotorStorm(モーターストーム) MotorStorm2(モーターストーム2) モーターストームRC モダンコンバット:ドミネーション ModNation(モッドネーション) 無限のカート王国 モンスターハンターポータブル 3rd HD Ver.